【第5期】2017年7月5日のゼミ日誌

今回の日誌当番は前田くんです。

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今回のゼミでは、先週に引き続き『高慢と偏見』のプレゼンを行いました。今週は、松浦さん、石田さん、矢原さんの発表でした。

松浦さんは、『高慢と偏見』における男性と女性の価値観についてのプレゼンでした。
作中の人物がどのような価値観を持っているのかについて、とてもわかりやすいスライドで表していました。
また、教養とは本を読むことで得られる知識からなる心の豊かさである。と独自に定義付けられており、内容が理解しやすいと感じました。
更にリディアとウィッカム、エリザベスとダーシーの結婚について第三者の視点から着目しており、当時の男性と女性の価値観の違いを反映した意見を多く抜き出していて、理解を深める事が出来ました。

石田さんは、『高慢と偏見』における社交のあり方についてのプレゼンでした。
イギリスにおける社交の意味合いの変遷、多種多様なダンスなど、作中では分からなかった背景を知る事が出来ました。
作中において社交界の場面は多くありますが、そこで起こる出来事が説明される事は殆ど無く、読み進める上で疑問が残る事がありました。石田さんはそれらの当時の一般認識を詳しく説明していて、多くの新しい発見がありました。
また、物語においての社交場の役割について、登場人物の個性を出したり、物語の流れをスムーズにしたりするという役割があると知って、なるほどなと感じました。

矢原さんは、『高慢と偏見』におけるイギリスファッションについてのプレゼンでした。
当時は服装からもその人の評価や家柄が見られる時代で、いかに服装が大事なのかを知ることが出来ました。
更に作者のオースティン自身も身なりにかなり気を遣っていたので、その考えを作品に反映したのではないかと言う考えに、なるほどと思いました。
ファッションの説明をする際も、ハウルの動く城に出てくるキャラを引用したり、スライドにも多くの工夫が見られて、とても聞きやすい発表だと感じました。

皆のプレゼンを聞いて、ただ情報を伝えるのではなく、それぞれ独自の見解を持って発表出来ていたのが印象に残りました。
それらを踏まえ、かつ工夫して発表するのは難しいですが、僕も皆の良いところを吸収し、より良いプレゼン作りをしたいと感じました。

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先週に引き続き、『高慢と偏見』の面白さを再確認できましたね。内容はもちろん、発表の仕方についてもお互いに学んでいきましょう。