松山大学英語圏文化文学研究会・第二回大会と第五回研究会のお知らせ

松山大学英語圏文化文学研究会は、大学院生、学部学生、教員、一般の方々から成る研究会です。第一回大会は昨年、研究会は今年だけでも既に4回開催されました。


そんなの初めて聞いたという方も、第二回大会や第五回研究会を*軽い気持ちで*覗いてみてください。


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12月10日に行われる第二回大会には、私も、カズオ・イシグロに関するパネルディスカッションのパネラーとして参加し、『浮世の画家』と『日の名残り』について話をさせていただく予定です。詳しくは次のURLを参照してください。


http://www.matsuyama-u.ac.jp/topics/info_detail.php?lif_id=1496


イシグロは1954年に長崎に生まれ、5歳の時にイギリスに移住した小説家で、映画化された『日の名残り』や『わたしを離さないで』が特に有名な気がします。彼の長編小説はどれも「一人称の語り手」によって語られており、語りの信憑性について議論されることが多いです。


小説を読んでいなくても、キーラ・ナイトレイキャリー・マリガンといった人気女優が主演した『わたしを離さないで』を観て、その予想外にショッキングな内容に驚いた、という人も多いかもしれません。翻訳が簡単に手に入るので、本を読みながら映画との違いなどを考えてみるのも面白そうです。


『わたしを離さないで』は、内子高校の鷲野先生がパネルディスカッションで中心的に取り上げるご予定です。


イシグロ作品の翻訳情報はまたあらためて書きます。


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12月16日の研究大会では、岡山先生がE.M.フォースターについて論じられることになっています。


http://www.matsuyama-u.ac.jp/topics/info_detail.php?lif_id=1497


E.M.フォースターの作品は、『インドへの道』、『眺めのいい部屋』、『モーリス』、『ハワーズ・エンド』…と、私が学生の頃に次々に映画化され、文学と関係のないところでもずいぶん話題になっていました。(映画化された『ハワーズ・エンド』には、どうも私には納得いかないところがあって何度も映画館に足を運んだものです。でも、何に納得がいかなかったのか、思い出せません。原作を読み直し、映画を見直して、当時の記憶を取り戻したいです)


岡山先生によりますと、フォースターの作品の中でも『果てしなき旅』と『モーリス』を読んでおくと、先生のお話をより深く理解できるそうです。翻訳情報は研究大会のURLをご参照ください。