2012年12月19日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、山下さんです。


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今回の授業も引き続き登場人物についての発表をしました。


担当者と人物
・私、山下がMr. Wickfieldについて。
・羽藤さんがAgnes Wickfieldについて。
・柿本さんが Annieについて。
・野村さんが Dora Spenlowについて。


Mr. Wickfieldについてですが、彼は娘のAgnesに異常なまでの愛情を向けますが、そのせいで自分までも苦しめているのが読んでいて印象的でした。それと同時にUriahとの間でも苦しめられているMr. Wickfieldが不憫に思えてなりませんでした。


羽藤さんのAgnesについての発表では、デイヴィッドのことを“トロットウッド”と呼ぶのはベッツィ伯母さんとアグネスだけ、という点に着目しているのは感心させられました。名前の呼び方について私はあまり気にとめていなかったのですが、トロットウッドと呼んでいるのはデイヴィッドにとって大事な2人だけ、と聞いて確かにその通りだなぁと思いました。父親のMr. Wickfieldの自分に対する愛情に対してのAgnesの感情だったりがかわいそうだなぁと思いました。


柿本さんのAnnieについての発表では、AnnieとStrong先生の結婚は結構な年の差婚ですが、プロポーズされるまで父親のような存在だったのに、結婚・プポーズという一人の女性と見られること、つまり自分に対して“性”を感じられたことにショックを受けたというのが印象的でした。それに加え、“つわもの”の母親がいるAnnieがとてもかわいそうに思いました。


野村さんのDoraについての発表では、「恋は盲目」というように結婚する上で大切なことが見えておらず結婚したDavidとDora。よく恋愛の相手と結婚の相手は違うというようなことを聞きますが、夫婦はお互いを高めていく存在、と野村さんが言うようにDavidにとってDoraは恋の相手ではあっても結婚の相手ではなかったのだぁと思います。Doraとの結婚が、後のAgnesとの結婚がいかに理想的な結婚かをひき立たせていると思います。


人物の発表は終わりましたが、ちょっと出ているだけの脇役も入れると、『David Copperfield』にはさまざまな個性の持ち主が登場しています。沢山の人
物が登場しますが、特徴的なセリフや容貌が書かれているので、他の人物と混同することがありません。また、さまざまな夫婦や父親、母親が登場していますが、それらを比較してみるのも楽しいと思いました。


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意見を聞いてみたい人物は他にもたくさんいますね。また、次の発表のために冬休み中にみなさんDavid Copperfieldを読み直すことになりますが、既に意見交換した人物についても新たな発見があるかも。