2013年6月13日のゼミ日誌(第1期)

今回の日誌当番は敷島さんです。


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第8章でセシルについての詳細が明らかになった。セシルは身長が高く上品で、厳格で堂々としている人である。また、教養があり才能豊かで見かけが悪くなく中世的に言うと禁欲主義的な考えを持っていた。


セシルはルーシーのことを随分前から知っていたが、単に音楽好きの普通の女の子だとしか思っていなかった。しかし、イタリアがルーシーに光を与えて、また影を与えてからはセシルのルーシーに対する思いが変化していった。it gave her shadow.のshadowは次の文のSoon he detected in her a wonderful reticence.の沈黙という意味であるreticenceとの言い換えになっている。セシルがルーシーのことを気になりだしたのはルーシーにはレオナルドダヴィンチの絵の女のように内に秘められた何かがあることを発見したからである。ダ・ヴィンチの絵の女は神秘性に満ちていて、内に秘めている何かというものは世俗のものではなかった。ルーシーは日ごとに成長していった。


そしてセシルはルーシーに僕たちはお似合いだよね、というふうにほのめかし、何度断られても告白を続けた。セシルがアルプスというロマンチックな場所を選んで再びwill you marry me?という意味のtraditional languageを伝えた。彼にとってルーシーはますますダ・ヴィンチの絵の女を思い起こさせる存在になっていた。ついにセシルの告白を彼女は受け入れたが、彼女はどこか冷めているようだった。また、ハニーチャーチ家はきちんとした家庭だったがセシルはルーシーのことをそんな俗な家庭には似合わないと思い始めていた。


<感想>
セシルは父の遺産がありお金持ちで、職業なしで生活しているのをある意味ステイタスに感じているような気取った感じの人であり、恋人にするにはプライドが高そうで嫌な感じもあるところからルーシーは冷めた態度であまり好きにはなれていないのではないかと思った。それに比べてジョージは繊細で不器用な少年のような雰囲気を持っており、恋愛にはこのような人のほうが一緒にいて楽しいのではないかと感じた。


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ゼミのときにも言ったのですが、私はセシルのことがだんだんと可哀そうになってきています。ルーシーを理想化しすぎ…というか、ルーシーに限らず女性をそういうふうにしか見れないなんて。