2016年11月23日のゼミ日誌

今回の日誌当番は三河さんです。

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今日は先週に続く、『高慢と偏見』に関するプレゼンの二回目でした。
先週の女性と結婚に関するテーマから一転、今回のプレゼンは文化や教育、歴史に関するものでした。


1 文学と社会の動乱―仏革命からWW1―
 発表者:横井君
 横井君の発表は、『レ・ミゼラブル』、『二都物語』と歴史の関係についてでした。また、WW1によって政治や社会に影響を与え、社会制度も変容したことを知り、当時の社会の雰囲気をより理解することができました。しかし、私の歴史に関する知識が足りず、話についていけなかったところがあったので、せめてヨーロッパだけの歴史だけでも勉強しなおそうと思いました。

2 『高慢と偏見』の時代のファッション
 発表者:三河
 二つ目の私の発表はファッションに関するものでした。小説を読むだけでは当時のファッションについてあまりイメージできなかったので摂政時代のファッションについで調べると、ウエストラインが高めでギリシア風の古代的なドレスであったことが分かりました。また、とても興味深かったのはウェディングドレスの色に関する言い習わしで、なぜこの色はこう言われているのかについてみんなでまた議論したら楽しいと思いました。

3 『高慢と偏見』における女性教育
 発表者:林さん
 三つ目の発表は林さんの女性教育に関するものでした。私がとてもおもしろいと思ったのは、エリザベスとキャサリン夫人の教育に関する会話で「カヴァネスを雇っていないのか、ロンドンで絵を習っていないのか」などの質問は二人の教育観の違いをはっきりと表していてとても面白かったです。ただの会話だと思っても、登場人物それぞれの考えが表れていて丁寧にもう一度読み直したいと思いました。

4 高慢と偏見からみる教養
 発表者:星加さん
 星加さんの発表では、登場人物それぞれが何を教養と考えているかについて引用を用いつつ説明してくださいました。私が、一番驚いたのはビングリー家とダーシー氏の考え方の違いです。ビングリー氏らは習い事や語学などができることを教養と考え、ダーシー氏はそれに加えて精神を鍛えているとを教養としている違いが見られて、お金持ちの間でも教養に関する考え方の違いがあるのだなと思いました。
 
5 ジェイン・オースティンの優雅な生活
 発表者:顧さん
 顧さんの発表はジェイン・オースティンの生い立ちや家族、食事、特にディナーに関するものでした。その中でも、ディナーをゆっくり食べることで社会的地位を示すという話を聞いて、何を食べるかではなく時間までもで地位を示したとはおもしろいと思いました。また、ジェイン・オースティン自身の恋愛についても知れて、彼女は持参金がなくてTomと別れたという過去があり、また『Becoming Jane』というオースティンの恋愛に関する映画があることを知れたのでまた見てみたいと思いました。


 今回の発表は以上の五つでした。一つの小説を基にたくさん学べることがあり、また初めて読んだ時よりも当時に関する知識も増えたので、もう一度読み直したらおもしろいと思いました。

===ここまで===

この日は盛りだくさんで、意見交換の時間を十分に取れなかったのが残念でした。次のゼミのときに少しずつ捕捉しながら、理解を深めていきましょう。