2016年11月30日のゼミ日誌

今回の日誌当番は横垣さんです。

===ここから===

 今日は、まず『高慢と偏見』に関するプレゼンから始まりました。

《18世紀の男女の教養とマナー》
 発表者 伊藤さん
当時の女性はピアノやフランス語、本をたくさん読むなどの教養が必要でした。そして、マナーとして女性には断る権利はなく、自分から誘うことも許されていませんでした。逆に男性は、女性に恥をかかせてはいけなくて、女性を誘うこと、女性をリードすることが当時のマナーでした。ゼミの時にも言いましたが、私は、この風習が今も続いていれば良かったと思う反面、自分からは選ぶ権利がないのは不公平だとも思いました。

次に石川さんが、プレゼンの補足を行ってくれました。1753年に"ハードウィック婚姻法"が制定されるまで、簡単に結婚ができた事により、重婚や一夫多妻制が後を絶ちませんでした。この法律ができてから、法律を破った人は死刑だったと知り、当時はそのくらい“結婚”というものが大事なことだったのかな、と思いました。

そして今日から『Never let me go』の内容に入りました。今日は第1章から第6章までしました。この物語は、キャシーが過去を振り返るシーンから始まります。キャシーはヘールシャムという寄宿学校で育ちました。この学校は毎週健康診断があったり、勉強やスポーツができることよりも創造性を一番大切にしていたり、どことなく他の学校と違う雰囲気が漂っています。トミーは絵が下手で他の生徒からいじめられて癇癪を起こしていました。癇癪を起こすことでさらにからかわれ、いじめが続きましたが、いつの間にか終息しました。理由は、ルーシー先生がトミーに絵が下手なら無理に描く必要はなく、絵が下手でもトミーは良い生徒だと言ったからです。ルーシー先生は明確なことは言いませんでしたが、何か言いたいことがあったのです。その後、キャシーたちは疑問を抱いていたマダムや展示館について考え、マダムの前に一斉に現れ、整然と通り過ぎるという彼女たちにとってお遊び感覚の実験を行いました。しかしお遊び感覚であったキャシーたちにとってマダムの反応はとてもショックなものでした。

キャシーは、トミーからもらった『夜に聞く歌』というアルバムの中にある「わたしを離さないで」という曲が好きでした。キャシーはこの曲を聞き、胸に赤ちゃんを抱いているところを想像しながら、曲に合わせてゆっくり体を揺らしていました。曲が終わる直前、何かを感じて目を開けると、マダムが泣きながらキャシーの方を見ていました。その二、三ヶ月後、テープはなくなってしまいました。

あらすじはこのようになっています。

第6章まで内容に入りましたが、

‘Something else she said I can’t quite figure out. I was going to ask you about it. She said we weren’t being taught enough, something like that’

ルーシー先生は「教わっているようで、教わっていない」と言及しました。ルーシー先生は怒っていましたが、私はそもそもなぜルーシー先生はヘールシャムで働くことになったのかとても気になります。怒りを見せることから、ヘールシャムの教育方針にあまり賛成してないように思ったのですが、なぜ働くことになったのでしょうか、、、?

また皆で話し合いを進めていく中で、ヘールシャムとは一体何か、なぜキャシーは過去を思い出すだけでなく語るのか、そしてタイトルの由来は何なのか、気になるところがたくさん出てきてきました。今後どうなるのか楽しみです。

===ここまで===

Pride and Prejudice、長い長いと思っていましたが、一通り終わると、あっと言う間でした。

Never Let Me Go、キャシーやルースがマダムの前にいきなり進み出る場面は何度読んでも複雑な思いになります。今後、読み進めながら、この場面を振り返り、みなさんの意見をうかがいたいです。