【第5期】2017年4月12日のゼミ日誌

第5期ゼミが始動。最初の日誌当番は石田さんです。

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第1回目の今回は、Pride and prejudice の登場人物や関係性を復習し、時代背景などについて学んでいきました。キャラクターに対して、皆それぞれ違った印象やイメージを持っていて面白かったです。登場人物を改めて見直して印象的だったのは、ベネット夫人についてです。ベネット夫人は自分のことをとても神経質な性格だと思い込んでいて、5人の娘を結婚させることに必死になっています。私は正直ベネット夫人が娘たちに過剰なおせっかいを焼いてるように見えて、その様子があまり好きではありませんでした。でも男女関係や結婚についての考え方が現代よりもずっと厳しい時代だったということを考えると、彼女の行動も愛情あるものに感じられて、少しイメージが変わりました。この作品では結婚というテーマが主に取り上げられており、現代の私たちが持っている結婚観とは大きな違いがあることが改めて分かりました。また、リジーやシャーロットなど作中の登場人物間でも結婚に対する考え方はそれぞれであったところも面白いなと思います。

Pride and prejudiceでは個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、性格を引き立たせるために文章の書き方が工夫されていたことを知り驚きました。おしゃべりなベネット夫人を表現するために直接話法、自分の性格をあまり表に出さないベネット氏は間接話法によって描かれています。小説だからこそ出来る表現だなあと思いました。改めて会話場面に注目して読み直してみたいです。

最後に、女性が持つ権利や選択肢がとても少なかったこと、かといって男性も自由に生きられた訳ではなかったという点も印象的でした。もちろんこの時代の良さもたくさんあると思いますが、現代の自由な社会の中で生活できて良かったなと思ってしまいます。もっとこの作品の時代背景について詳しく学んでいきたいです。

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ゼミ募集からずいぶん長い時間が経ったような気がしていて、やっと始まったか、という感じ。これからよろしくお願いします。