【第5期】2017年7月19日のゼミ日誌

今回の日誌当番は矢原さんです。

===ここから===

今回は後期の演習2で読みたい作品を発表する2日目でした。羽藤さんと松浦さんが『ジェイン・エア』、石田さんが『日の名残り』を紹介してくれました。

まず羽藤さん、松浦さんが『ジェイン・エア』の紹介をしてくれました。2人とも『ジェイン・エア』の作者シャーロット・ブロンテの紹介と作品の主なあらすじを発表してくれました。私は『ジェイン・エア』は有名で聞いたことがありましたが、作者のシャーロット・ブロンテのことは何も知らなかったので、シャーロットの過酷な人生を知って驚きでした。また、シャーロットが生きた当時の環境の悪さなど興味が出ました。この作品には、作者の生きた環境が大きく影響されていて、そこも詳しく見ていきたいところだなと思いました。羽藤さんは登場人物を紹介してくれました。とても複雑な恋愛関係がよくわかって、その恋がどのような経緯でどのような結果になるのか、とても気になりました。松浦さんは、違う視点から『ジェイン・エア』を映画で見るというのを提案してくれました。小説と映画では、また違ったところもあり、映像化することによって強く伝わってくるところなど見てみたいと思いました。2人の発表で、『ジェイン・エア』がとても面白そうだと思ったし、皆で読み進めていく上でどんな意見が出るか興味深いです。

次に、石田さんは『日の名残り』を紹介してくれました。これは、私的に他の作品とはまた違った作品だなと思いました。今まで、恋愛を中心に読む作品が多かった中、一人の人間の人生を振り返っていくという物語に新鮮さを覚えました。 作者のカズオ・イシグロさんのことを初めて知ることができました。また、主なあらすじを知ると、全部読んでみたいと思えました。「人生のあり方」「今を生きることの大切さ」を皆で読み解いてみたいです。そして、この作品は読み方によって、主人公がどんな人物なのか人それぞれ感じ方があるようなので、そこがとても気になります。素直に読み進めていくばかりではなく、この裏には何があるのかなど考えて読むのも面白そうです。

この二つの作品に共通するのが、主人公の一人称視点で描かれているというところです。そのため、主人公が思うことを他の登場人物からの視点で見るとどう見えるのかなど、考えることが多くて話し合いが盛り上がるなと思いました。

皆の意見を集めた結果、後期の演習2では『ジェイン・エア』を読むことになりました。夏休みに作品をじっくり読んで、自分なりの意見を用意し、皆で話し合うことが楽しみです。

===ここまで===

みなさんが出してくれた案、すべて捨てがたかったです。今回採用されなかった案は演習Ⅲ・Ⅳの題材を決めるときに参考にします。さっそく演習Ⅱの授業計画(シラバスの改訂版)を作りました。添付ファイルでお送りしますね。