【第4期】2017年10月26日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、横垣さんです。

===ここから===

前回に引き続き今回も、『ジキル博士とハイド氏』のP61〜91でした。

以下があらすじです。

1週間前まで人付き合いもよく、明るかったジーキル博士だったが、一瞬にして、友情、心の平安、人生の一切が崩れたことにアタスン氏は愕然とした。ラニヨン博士は2週間も経たないうちに、病状に伏し、亡くなった。葬儀の夜、アタスン氏はラニヨン氏からもらった書類封筒を取り出した。その中にはもう一通封筒があり、〈ヘンリー・ジーキル博士の死亡または失踪まで開封せぬこと〉と書かれていた。

ある晩の食後、アタスン家にプールが訪ねてきた。事情を聴くと、人殺しがあったのではないかということで、アタスン氏はジーキル博士宅に向かう。アタスン氏の呼びかけに応じたのは、ジーキル博士ではないと分かり、アタスン氏とプールはその部屋に入る決心をした。
部屋に入ると、中にいたのはエドワード・ハイドだった。部屋の中の事務机の上にあった封筒の中には何枚か書類が入っており、1つは半年前に返した遺言書、もう1つはジーキル博士からアタスン氏への手紙だった。

この作品では、ハイド氏の表現で毎回と言っていいほどどこか異様なところがあると書かれていますが、実際にハイド氏みたいな人がこの世界にいたらいったいどんな有様なんだろう、と毎回考えています。笑 藤井さんが大事だと思う点で抜き出してた箇所も、

But the words were hardly uttered, before the smile was struck out of his face and succeeded by an expression of such abject terror and despair, as froze the very blood of the two gentleman below.

で、ジーキル博士自身がハイド氏に変化することに恐怖を覚えていることから、ハイド氏は私たちの想像を超える異様なところがあるんだな、と思いました。

===ここまで===

ジーキル博士はハイド氏を造ってしまったわけですが、自分の分身がいるとして、私は会いたくないなあと思います。会うのは怖いです。