【第5期】2017年10月25日のゼミ日誌

今回の日誌当番は矢原さんです。

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今回は、Jane Eyreの13,15,16章について、矢原、松浦さん、石田さんが発表しました。

13章は、私、矢原が担当しました。ジェインとロチェスターが始めてゆっくりと会話をする大事な場面でした。ロチェスターの性格からジェインに対して冷たい対応をしたり、厳しい質問を投げかける中、ジェインは臆することなく自分の意見を次のようにはっきりと答えます。

"I hardly know, sir, I have little experience of them: they are generally thought pleasant things."

ここにジェインの当時普通とされていた女性との違いや、自由を強く願う思いなどが詰まっていました。そして、13章の最後には、ミス・フェアファックスからジェインはロチェスターの過去を聞きます。ロチェスターと兄の関係など、まだまだ深い謎を残しながら、この章は終わります。

次は、前回にした14章を飛ばして15章を松浦さんが発表してくれました。ロチェスターがジェインを信頼しだしたことがよくわかる章でした。ロチェスターが以前愛した女性の話などを打ち明けます。当時の理想の女性像は「家庭の天使」だと言われていましたが、それとは違ったジェインの本質的な性格を理解し、そこに信頼を寄せるロチェスターの姿が印象的です。そして、この章では物語のキーポイントとなる放火事件が起こります。ある夜、ロチェスターの部屋が火事になり、ジェインはそこからロチェスターを救い出します。ロチェスターはジェインを命の恩人だと更に信頼しましたが、なぜか、この放火事件のことは2人の秘密にするようジェインに指示します。また、ソーンフィールド屋敷の謎が深まった場面でした。

続いて15章は石田さんが発表してくれました。屋敷が火事のことで騒いでいる中、ジェインは、放火事件の犯人はグレイス・プールだと真相を探ろうとしますが、わからないままに終わります。そして、ロチェスターと会って話したいと願いますが、ロチェスターが1週間は戻らないことを知らされます。そして、ミセス・フェアファックスからロチェスターとブランシュが結婚する可能性があると知らされ、ジェインはブランシュと自分を比べ出します。

That a greater fool than Jane Eyre had never breathed the breath of life: that a more fantastic idiot had never surfeited herself on sweet lies, and swallowed poison as if it were nector.

このように、ロチェスターとブランシュの関係を知り、自分はうぬぼれていたのだと現実を見ようとします。今までは、自分を強く持っていたジェインが恋のライバル、ブランシュに対してだけ自分を卑下します。周りから自分がどう見られているか気にするジェインの性格から、ブランシュに対しては特にその気持ちが付いて回るのだと思いました。

今回の授業で扱った章では、ジェインとロチェスターの関係を少しずつ、かつ大きく変える出来事が起こりました。ここから、2人の関係がどうなっていくのか、また、ソーンフィールド屋敷の謎が少しずつ出てきているので、その謎の真相がどうわかってくるのか、これからの注目ポイントとなります。

2回生のゼミ見学もあり、私たち発表した人は少し緊張してしまいました。多くの人の前でも上手く話せるよう、プレゼン能力も上げていきたいです。

===ここまで===

ロチェスターさんの背景が少しずつ分かり、ソーンフィールドには何か謎が隠されていることが仄めかされ、その実態が隠された(読み返してみれば)謎が何となく見えてくる箇所でした。ジェインのロチェスターさんへの気持ちも…。

ゼミの見学者が結構いたので、私も緊張していました。たまには、こういう緊張感もいいのかもしれません。