【第4期】2017年11月23日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、林さんです。

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今回も前回に続き、卒業研究進捗状況発表会でした。

Never let me goにおける人間性(横垣さん)
まず私がなるほどと思ったのは、ヘールシャムの名前の由来です。hailは歓迎する、shamは偽物のといった意味があるらしく、名前の付け方からして、クローン達の運命を表している気がしました。クローンと人間の違いは、親がいない、生殖器がない、コピーであるなど様々ですが、これは外見からくるもので内面にも親がどんな人間か知らず、生きていることから違いが出ています。横垣さんの発表は以前より、具体的になっていて、まとまっていました。

ヘールシャムにおける不安定型の愛着スタイル(上岡さん)
親がおらず、親からの愛情を受け取れないキャシー、ルース、トミーの愛着スタイルは不安定型で、その中でも不安型がルース、回避型がキャシー、恐れ回避型がトミーに分けられます。上岡さんの発表はヘールシャムの話だけで終らず、現在の児童養護施設にも話を展開させたのがいい発想だと思いました。クローンも施設の子供たちも自分の居場所を探しています。これはイシグロが日本で生まれながら、イギリスで生きているという自分の居場所を探している心情も描かれているのではないかと意見していて、なるほどと思いました。

Never Let Me Goにおける子供時代(三河さん)
三河さんは各章すでにだいぶまとまっていました。長生きができないキャシーたちにとって、子供時代の記憶は大切です。キャシーはルース、トミーを失ってからも3人で過ごした日々を思い出します。そんな子供時代をエミリ先生は何を目的に先生を務め、どう考えていたのかを考察していました。今後は、「クローンたちは受け入れたか」についての章を完成させるそうです。

もうすぐ11月が終わります。
卒業研究の締め切りも迫ってきています。残り少ない学生生活を楽しみながら、完成させていきたいです。

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最後の進捗状況発表会が終わりました。これから仕上げに向けて追い込み! 体調にも気を付けて頑張ってください。