【第5期】2017年11月22日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、前田くんです。

===ここから===

今回は27章から29章までを読み進め、物語の舞台が変わる場面にさしかかりました。ロチェスターの秘密を知ったジェインが、自分の部屋にいる場面から始まりました。


27章は松浦さんが担当しました。
この章では、ロチェスターが自分の秘密をジェインに話し、ジェインに隠棲しようと持ちかけます。ジェインはロチェスターを愛する気持ちはありますが、ソーンフィールド屋敷を離れる決意をしました。松浦さんはこの時のロチェスター
・バーサに対して冷酷な態度
・自分を庇うような発言を繰り返す。
等と評しており、ロチェスターの内面的な性格を抜き出していました。


28章は石田さんが担当しました。
この章ではジェインが無一文で乞食同然の状態になる場面がありました。当然この時代に女性が一人で出歩くなんてロクでもない事が多く、例に漏れずジェインも突き放されてしまいます。
そしてすんでのところでセント=ジョンに命を救われました。
ジェインはこれまでかなり波瀾万丈な人生を送ってきましたが、
But at this day I can scarcely bear to review the times to which I allude: the moral degradation, blent with the physical suffering, form too distressing a recollection ever to be willingly dwelt on.
と、最も辛く、耐え難いものだったと書かれていました。
僕が読んでいても、生命の危機まで追い込まれている描写がかなり印象的で、ハラハラしながら読んでいました。


29章は羽藤さんが担当しました。
この章では憔悴しきったジェインがようやく回復し、ムーア・ハウスで召使のハナ、ダイアナ、メアリ、セント=ジョンと会話する場面でした。
特に印象的だったのが、ハナとジェインの会話の場面で、ハナがジェインを明らかに下に見るような事を言い、それに対してジェインが怒る場面でした。
The want of house or brass (by which I suppose you mean money) does not maka beggar in your sense of the word.
と、たとえお金がなくとも下の階級であるハナに失礼な事を言われ、強く反発していました。

物語も終盤に入り、多くの展開がありますが、その中からジェインやその周りの人間性を分析していきたいです。

===ここまで===

ジェインの人生の転機は、場所の移動と共に起こりますね。マーシュエンドでの経験が結末とどのように関連づけられているか、考えながら読み進めたいです。