【第5期】2017年11月15日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、羽藤さんです。

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物語が盛り上がる場面に差し掛かってきました。今回は、ロチェスターがジェインに求婚してからの内容でした。
24章では、求婚され嬉しい反面、ロチェスターに夫人として恥ずかしくないようにと思う気持ちとは裏腹に、このような扱いになれていないジェインは苛立ちや屈辱という思いになりました。ジェインはもともと自由を求める人なので、ロチェスターのありがた迷惑な行為に嫌気が差したのだと思います。
25章では、ジェインが夢の話や恐ろしい体験をロチェスターに話す場面で、バーサの存在に気づきかけていることにロチェスターが慌ててしまいます。しかし、ロチェスターは考えがとても甘く、
and when we are once united, there shall be no recurrence of these mental terrors:
わたしたちがいったん結ばれれば、そんな神経がもたらす恐怖などに襲われることは二度とない、と言います。
26章では、ジェインとロチェスターが結婚式を挙げるという場面で、ロチェスターにはバーサという妻がいることが明らかになります。
ここでは、I know not whether the day was fair or foul:
天気が良いのか悪いのかさえわからない、などジェインの不安や悲しみを気候や自然に例えられています。
ロチェスターが、
Enough! all shall bolt out at once, like the bullet from the barrel.
もういい!鉄砲玉が飛び出すように、なにもかもぶちまけてやる、と言ってバーサのことについて話し始めます。ここからのロチェスターの態度はとても良いものではありません。自分が悪いということは一ミリも感じていない様子です。初めてロチェスターの口からバーサについて語られるのに、こんな形で明らかになってしまって、ジェインに同情します。
それについてゼミのみんなで話し合いました。
みんなロチェスターは、開き直っていて謝罪の気持ちがないという意見でした。
もっと早くロチェスターが話していたら、とか考えてしまうけれど、物語は盛り上がるし、ロチェスターは悪い人だな、とか色々考えることができるので面白いと思いました。
これからジェインがどう動くのか見ていきたいと思います。

===ここまで===

クライマックスですね。