【第6期】2018年7月11日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、横田さんです。

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7月11日のゼミは、後期の授業で読みたい作品の第1回目の発表でした。今回は 4 名の方がプレゼンしてくれました。

まず、「アーサー王の死」についてです。この作品は日本でも有名なアーサー王と円卓の騎士の物語を簡潔にまとめたもの、ということで実は私も興味のある本です。これからのも含めたすべての発表の中で一番古い作品であるアーサー王物語は創作や口伝えで伝えられてきたこともありとても歴史を感じます。円卓は上下がなくお互いに平等な立場であるという意味が込められているというのは初めて知りました。私的なことなのですがディズニー映画で『王様の剣』という作品があるのですが、のちにアーサー王となる少年が選定の剣を抜くまでのお話なので、ぜひ見てもらいたいです。

次に、『高慢と偏見』でおなじみのジェイン・オースティンによる作品『マンスフィールド・パーク』と、続けて『説得』です。『マンスフィールド・パーク』は3作目、『説得』はオースティン最後の作品で、これらの作品ができた背景も知ることのできる発表でした。どちらも主人公が地味というところが今まで授業で学んできた『高慢と偏見』のヒロイン、エリザベスとはかけ離れていて、彼女とは違うヒロインはどのように描かれているのかとても気になります。また、この 2 作も恋愛の物語なのでオースティンの作品の特徴の一つ、細かく丁寧な心理描写やそれに伴う登場人物の行動、心の動きなども読むにあたって楽しめる作品なのではないでしょうか。

そして最後に『フランケンシュタイン』です。ゴシック小説の最高峰と言われている『フランケンシュタイン』、しかしタイトルこそいろんな作品に用いられており有名ですが内容はあまり知られていない作品です。とても詳しいあらすじを聞き、人から忌み嫌われるが、言葉や教養を身に着け人に歩み寄ろうとする怪物の姿は私が想像していたものとは違っていて驚きました。容姿を除けば人間とほぼ変わらない、感情や知性があるからこそより一層怪物の孤独を際立たせています。読んだ後、とても考えさせられる作品のようです。

どの作品も面白そうで簡単には決められなさそうです。次回は第二回目の発表です。みなさんがどんな作品のどのような点が好きなのか、今から聞くのが楽しみです。

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プレゼンはまだまだ続きます。どれを選ぶか、悩みますね。