【第6期】2018年7月25日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、宇高さんです。

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今回のゼミは、前期最後のゼミでした。後期で読みたい本のプレゼンを、最後の4人が行いました。今回の発表は、小松さんと横田さん『ジキルとハイド』(スティーヴンソン)、宇高『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティー)、山本さん『動物農場』(ジョージ・オーウェル)でした。プレゼンを一通り終えたあと、後期で読みたい本の投票を行いました。

初めに、小松さんと横田さんがスティーヴンソンの『ジキルとハイド』を紹介してくれました。この話は「人間の二面性」をテーマにしていて、二重人格に苦しんだジキルの心の葛藤が描かれています。この物語はゴシック小説ですが、深く考えさせられるものがありそうだと思いました。また、二重人格ほどではなくても、人間は誰しも「善と悪」や「本音と建前」のような二面性を持っていると思います。私自身、自分でそう感じる時があります。だから、共感を得る部分も多くありそうです。また、横田さんのオススメポイントにあった「登場人物が少ない」は、カタカナの名前を覚えるのが苦手な私にとってはありがたく、さらに読んでみたい気持ちになりました。

次は、私が紹介したアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』です。これは、島に招かれた10人の男女が何者かによって順番に殺されて行く話で、最後は誰もいなくなります。10人の中に潜む犯人は誰なのか、何が目的なのか、そしてどのようにして殺人を実行したのか、というのが見どころです。私がこの本を紹介したのは、ミステリーが好きで面白かったからなのですが、犯人が全然分からなかったのが悔しくもありました。読んだことがない人には是非読んで貰いたいです。

最後は、山本さんによるジョージ・オーウェルの『動物農場』の紹介です。今までの作品とはひと味違い、人間は一切登場せず、登場するのが全員動物、とゆうのが斬新で面白そうな作品です。動物たちは、それぞれモデルの人物がいて、当時の社会を色濃く反映しているので、当時の社会の様子も掴みやすいと思いました。権力者たちをモデルにして豚に見立てているのが、当時の権力者たちを皮肉っているように感じました。面白さと同時に、ものすごく勉強になりそうでもある作品なので、是非読んでみたいです。

後期で読む作品は、前回の発表で名本さんが紹介してくれた『天使も踏むを恐れるところ』に決定しました。この本は、みんなが紹介してくれた中でも、特に読みたかった作品なので、読むのが楽しみです。夏休み中にしっかり読んで後期のゼミに備えたいと思います。

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そして誰もいなくなった』を始め、その他の作品については、来年度に読む本の候補として覚えておくことにしましょう。『天使も踏むを恐れるところ』、さっそく生協に注文しました。早く入荷しますように。