2012年10月3日のゼミ日誌

引き続き『デイヴィッド・コパフィールド』を読んでいます。今回の日誌当番は、梅木さんです。


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第2章 ぼくは観察する
主な登場人物:クレアラ(母)、ペゴティー(召使)、ミスター・マードストン

ポイント:デイヴィッドは自分の幼少期の記憶は母とペゴティーのことしかなく、母がミスター・マードストンと家に帰ってきた時やきもちを焼いた。


第3章 境遇が変わる
主な登場人物:ペゴティー(召使)、ペゴティーの兄、ミスター・マードストン、ハム、エミリー、ガミッジ

ポイント:デイヴィッドとペゴティーはペゴティーの家に行き、デイヴィッドはハムとエミリーとガミッジについて知った。デイヴィッドはペゴティーに新しいお父さんができるのはどうかと言われた。


第4章
主な登場人物:クレアラ(母)、ペゴティー(召使)、ミス・マードストン、ミス・マードストンの姉

ポイント:デイヴィッドはエミリーに恋をしてしまった。デイヴィッドはミス・マードストンも姉に勉強をさせられ、ロンドンの学校に行くことになった。


第5章
主な登場人物:ペゴティー(召使)、ミスター・バーキス、セーラム学園の先生

ポイント:デイヴィッドはミスター・バーキスから言伝を引き受け、ロンドンに到着したが出迎えてくれる人は誰もいなかった。セーラム学園の先生と出会い、学校生活を送った。


<感想>
デイヴィッドの人生はディケンズの人生が反映されている部分がたくさんあり、ディケンズの人生と比較しながら読むと面白いと思った。特にデイヴィッドがエミリーに恋をしてしまうというのもディケンズ自身も同じような体験をしたのではないだろうかと興味深かった。ディケンズの『大いなる遺産』でも主人公のピップが姉に厳しく育てられたように『デイヴィッド・コパフィールド』でも主人公のデイヴィッドがマードストン姉弟に厳しくされているのでディケンズの作品のこのような共通点を見つけるのも面白かった。


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第5章でデイヴィッドを迎えに来た先生はメル先生ですね。学園に行く前にある場所に寄りますが、思い出しておきましょう。デイヴィッドが寄宿学校に行かされる経緯については第4章をよく読み直して確認を。デイヴィッドがどんな学園生活を送ったか、どこでエミリーに出会ったかも思い出しておきましょう。


「厳しく育てる」というのも、いい意味で厳しい場合と悪い意味で厳しい場合があるので、その辺も考えながら、ディケンズが(幼い)子供をどう教育すべき/どう教育すべきでないと考えていたのかを分析すると良さそうですね。ディケンズの恋愛については、『デイヴィッド・コパフィールド』を読んだ後で、彼の伝記などを読んで、チェックしてみてください。


デイヴィッドの世界が広がるにつれて、登場人物も増えてきました。かなりマイナーなキャラクターですが、バーキスさんが出てくると、私は読みながらにやにやしてしまいます。バーキスさんの伝言の内容は何で、誰に宛てたものでしたか?