2013年1月9日のゼミ日誌

今回の日誌当番は柿本さんです。


=====ここから=====<1/9の授業内容>
デイヴィッド・コパフィールド全体についての発表 


・森下さん、豊田さん 『デイヴィッド・コパフィールド』の装飾品 〜西洋アンティーク・銀について〜
・梅木さん 子供に対する教育について
・敷島さん 「19世紀イギリスの社会について」


森下さん、豊田さんの発表は視覚的に楽しめ、興味深いものであった。ジョージアンスタイルでは流れるような曲線、ヴィクトリアンスタイルでは豪華で繊細といったように、時代背景にあった作りになっていることが分かった。また、銀食器には個々にホールマークという刻印がされており、それによって産地や年代、作られた工場などが分かるようになっていた。銀がプラチナの倍以上の値がついたこともあるというのに驚いた。


梅木さんの発表では、家庭内教育を取り上げていた。成長の過程を大事にしている母の教育は、自分の意思を言えて子供らしくいられる。しかし結果だけを重視しているマードストンの教育では脅えて緊張し、本当の自分の姿が見えない。マードストンがこのような教育だけしかできないのは、自分が受けてきたこの教育しか知らないから、という梅木さんの考え方が面白いなと感じた。


敷島さんの発表では、19世紀のイギリスについて知ることができた。特に興味深かったのが、都市化とともに進む食品公害だ。量を増やすために添加物をいれ、栄養低下が起こってしまう。そのためにデイヴィッドの弟も亡くなったのではないかという推測に感心させられた。産業革命は一部の人々には富をもたらしたが、労働者階級の人々には大きな問題をもたらしたことが分かった。<感想>
生徒と教師の間に信頼関係が成り立たっていない場合が心に残った。教師役のマードストンは、生徒のデイヴィッドに一方通行の教育を行っていたが、これでは教育が上手くいくわけがないと思う。甘いとは思うが、母親の教育でのびのびと育てられる方がデイヴィッドには合っていたと思った。


=====ここまで=====


9日も16日と同様に『デイヴィッド・コパフィールド』を読んでいて気になったことを発表していただいています。気を留めずに読んでいたことについての発表に感心したり驚いたり…。やっぱりゼミって楽しいですね。これからもいろいろと気づかせてください。