英語圏文化文学研究会第1回研究会と第1回読書会のお知らせ

大学院の英語圏文化文学研究会に関するお知らせです。このブログでも時々宣伝している、英語圏文化文学研究会は、大学院言語コミュニケーション研究科の研究会で矢次が事務局をやっていますが、学部のみなさんや松山近辺にお住いの、英語圏の文化や文学に興味のある方々に広くご参加を呼び掛けるものです。興味のある方は一度覗いてみてください。事前の参加連絡は不要です。


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第1回研究会


日時:2013年5月17日(金)17:45〜20:00
場所:松山大学東本館7階 会議室1


発表・発題:光藤由美子(松山おはなしの会会長、英国ビアトリクス・ポター協会会員)
表題:ビアトリクス・ポター再話のシンデレラ―未完成のパロディ
1902年に出版された絵本「ピーターラビットのおはなし」は、イギリスでは親子3〜4世代に渡って読み継がれ、世界35ヶ国語に訳され、日本でもすっかりお馴染みになっているが、その作者ビアトリクス・ポター(1866-1943)が、ペロー童話の再話(赤ずきんや青ひげやシンデレラなど)をしていたことはほとんど知られていない。報告者は、2008-10年イギリス、ニューカッスル大学で、ビアトリクス・ポターの妖精物語をテーマに研究し、ビクトリア・アルバート博物館に所蔵されている未発表のポターによる自筆原稿から、修士論文“Beatrix Potter’s Cinderella: An Unfinished Parody”を書いた。本発表では、それをもとに、ビアトリクス・ポターの生涯を紹介しながら、その中で牧羊家になり、自然保護活動をしたポターの生き方から、未完成作品「シンデレラ」に何を込めたかったのかを深めたい。


参考資料:A History of the writings of Beatrix Potter by Leslie Linder
伝記:Beatrix Potter : Artist, Storyteller and Countrywoman by Judy Tailor(『ビアトリクス・ポター―描き、語り、田園をいつくしんだ人』吉田新一訳)もしくはBeatrix Potter : A Life in nature by Linder Lear[こちらの方が詳細](『ビアトリクス・ポターピーターラビット大自然への愛』黒川由美訳)


第1回読書会


日時:2013年6月7日(金)17:45〜20:00
場所:松山大学東本館7階 会議室3
課題図書:『フランケンシュタイン』。テキストは、小林章夫訳(光文社古典新訳文庫)を使用しますが、その他の版で読んでいただいても構いません。


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どうぞよろしくお願いします。