5月1日のゼミ日誌(第2期)

今回の日誌当番は内藤さんです。

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今日の担当は加藤さんと菅野さんでした。それぞれ4章と5章についてです。

最初の4章は加藤さんの担当です。私が加藤さんの発表で気になった箇所は冒頭のキャシーが人生を振り返る理由です。Im sure its at least-quite carefully ほとんどの章の最初に現在31歳のキャシーが生きていた意味を探ろうとします。イシグロが生命倫理の問題と合わせて読者に問いかけたいところではないでしょうか。

4章について印象的な部分はやはり、エミリ先生の説教と行動ではないでしょうか。What can it be that thwarts us? 文法的には、強調構文が使われています。前回の授業でもルーシー先生がキャシーたちにわけのわからないことを言っていましたが、今回もキャシーたちを困惑させます。前回のゼミ日誌の土居さんと同じ感想で、私も子供たちならこのような先生たちとはあまり関わりたくないし、ダメな先生だと思いました。特権やopportunityもポイントとなる言葉です。

次の5章は菅野さんの担当です。今までのように大きな事件が起こるわけではないので、私も読んでいてわからない部分があったので、まとめるのはとても大変だったと思います。

主にはキャシーとルースの関係性が描かれていたのではないかと思いました。この二人は仲が良いのだか悪いのだかわかりません。授業でもあったように、やはりルースはキャシーの憧れで、ケンカはしますがキャシーは結局ルースをかばいます。

ポイントに、筆入れがルースへの嫉妬心?とありましたので、くっついたり離れたりを繰り返します。二人の微妙な関係が難しくて読み飛ばしがちになるかもしれませんが、後でルースがキャシーにトミーとの仲を邪魔したことを泣きながら謝るシーンがあるので、ルースとキャシーのシーンもきちんと読まなければなりません。

森についての描写はやはり周りと隔離するために欠かせないものだと思います。森というだけで、不気味な雰囲気が漂いますし、彼女たちの幽霊などの噂ももっともだと思いました。森での恐怖での言い伝えはこれから起こるヘールシャムたちの子供たちの残酷さであると考えました。

(感想)
今まで『高慢と偏見』と『デイヴィト・コパフィールド』を読みましたが、個人的に一番難しいと思いました。読んでいるのがしんどいなと思うこともありますが、最後まで付き合おうと思います。

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高慢と偏見』や『デイヴィッド・コパフィールド』の方が勢いで読める感じでしょうか。『わたしを離さないで』はいろいろと考え始めると先に進めなくなるポイントが多い。というか、出版間もなく読んだときはショックが大きく、映画が公開されてもなかなか観る気になりませんでしたよ。でも、最後まで頑張りましょう。