4月30日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は宇都宮さんです。

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今回は第三章を中心に取り組みました。担当は今井さんです。

第三章ではベネット家の女性陣がついにビングリー氏と対面しました。ビングリー氏は噂通りの美男子であり誰からも好かれる立派な紳士でし
た。彼を見てベネット家の娘たちがどう感じたのかを知るのは次回のお楽しみとなりますが、今後の展開が気になります。

一方、ビングリー氏の友人であるダーシー氏は初めは美男子だと注目をあびたものの、評価は一変し悪評がたつようになります。ダーシー氏の態度の中
でも"there is not another woman in the room,whom it would not be a punishment to me to stand up with."と、舞踏会に参加している女性に対してかなり失礼なことを言っていている場面は印象的でした。私たちからしてみれば、舞踏会とは合コンのようなもの。そんな出会いの場に来ているにも関わらず親しい人以外とはダンスを踊らないダーシー氏の態度や数々の失礼な発言からは彼の高慢さが伝わってきます。悪評が立つのも無理はないし、このような男性は日本でもきっと好かれることはないだろうと思いました。悪い印象を持たれてしまったダーシー氏ですが、そんな彼が今後どう変わっていくのか、注目です。

ベネット夫人が舞踏会から帰宅し、ベネット氏に今夜の出来事を報告する場面では、長女のジェインがビングリー氏にダンスを2回申し込まれたことを
しつこいくらいに話しており、嬉しさを抑えきれないベネット夫人の様子が伺えます。それとは反対に、期待外れの話を長々と聞かされ嫌気がさすベネ
ット氏の様子も伺うことができ、心情の全く違う二人のやり取りの面白さを読んでいて感じました。

イギリスで教養のある人というとピアノが弾けたり歌が上手く歌えたりダンスが踊れたりと、現在の日本とは少し異なる点があるということを知りました。日本でピアノやダンスと言えば、趣味程度にするものなので、これがかつてのイギリスでは評価されるものになると思うと驚きです。

レジュメに関しては、重要箇所として構文を指摘していた点が素晴らしいなと思いました。部分否定や置き換えなどを考えながら読むということをなか
なか普段はしないので構文にも注目しながら読むといいなと勉強になりました。また、「〜した方がいい」というときに"had better"を使ってしまうと
、おどしに近く強い言い方になってしまうので時と場合を考えて使用すべきだということを学びました。

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この舞踏会の場面は何度読んでも「もうちょっと周りに配慮したら、ダーシー」と思ってしまいます。照れ屋なのかもしれないけど、もうちょっとは。旦那さんに遮られても舞踏会でのしゃべり続けるベネット夫人。こういう人が近くにいると迷惑かもしれないけど、読者の期待を裏切らないのがナイスですね。