5月28日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は小西さんです。

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今回は第6章に入りました。担当は川口さんです。

今回の範囲では特にエリザベスとシャーロットの会話が中心となりました。

“By Jane this attention was received with the greatest pleasure; but Elizabeth still saw superciliousness in their treatment of everybody, excepting even her sister, and could not like them;” ここではジェインとエリザベスのビングリー姉妹に対する気持ちの違いが分かります。ジェインはその性格も相まって嬉しく思っていますが、エリザベスは姉妹の高慢が気に入らないとしています。

“but she considered with pleasure that it was not likely to be discovered by the world in general, since Jane united with great strength of feeling, a composure of temper and a uniform cheerfulness of manner, which would guard her from the suspicion of the impertinent. She mentioned this to her friend Miss Lucas.” ジェインの恋心が皆にまだ気づかれていなくてよかったとエリザベスがシャーロットに話しています。しかしそのことに対してシャーロットは、女性は自分の恋心を相手に見せるべきであるし、
そうしないと結婚まで至ることがないかもしれないと言います。この時代において27歳で結婚していないというのはかなり状況的によくないことです。それもあってかシャーロットは先を見据えた現実的な恋愛観を持っています。エリザベスはまだ20歳でシャーロットと比べるとそう切羽詰っているわけではないので結婚を強く意識しているような感じではありませんでした。またエリザベスは「ジェインは彼女なりに好意を示している、それに気づかないならビングリーが鈍感」というようなことを言っていますが、シャーロットの言う通りエリザベスだからこそ分かることなのだと私も感じました。

この頃、ダーシーはエリザベスのことが気になり始めていましたが、エリザベスはというと “to her he was only the man who made himself agreeable nowhere, and who had not thought her handsome enough to dance with.” と、ダーシーのことを嫌な感じを与える男で、自分と踊りたいとは思わないといった男だとしか思っていませんでした。

文法的な点に関してはP26L4の “such as it was” のasが挙げられました。このasはthoughと同じ「〜だけれども」の意味で使われています。文が分かりづらいのは語の順番が入れ替わっているためであり、thoughを使うと “though it was such” となります。馴染みがないとなかなか気づかない、また分かりづらいasの使い方なのでこれを機にしっかり覚えておきたいと思います。

シャーロットは27歳、エリザベスは20歳でありその歳の差からか、恋愛観の違いを感じ取れました。ジェインとビングリーがどう進展していくのかも楽しみですが、それ以上にダーシーとエリザベスの関係がどうなっていくのかも気になる最後となりました。

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好きな相手に自分の気持ちが伝わっている方がいいのか、それとも伝わっていない方がいいのか…についてのエリザベスとシャーロットの会話はなかなか面白かったですね。各々の見方が違うのは年齢の違いによるところが大きいのですが、シャーロットのご意見、なかなか参考になるかもしれません。