7月9日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は阿部さんです。

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2回目の発表でした。

はじめに本山さんの山本さんの「ジェイン・オースティン 秘められた恋」と「高慢と偏見」についてでした。「ジェイン・オースティン 秘められた恋」は2007年のイギリス映画です。あらすじは、貧困な牧師の家庭オースティン家の次女ジェインは、両親から地元の名士レディ・グリシャムの甥との結婚を迫られていました。しかし、ジェインはロンドンで法律を学ぶアイルランド人トム・レフロイと出会い、最初は衝突を繰り返していたが次第に互いを理解し、恋に落ちてゆきます。

ジェイン・オースティンの恋愛と「高慢と偏見」の恋愛には親に勧められる財産のための婚約と愛のための婚約、ダーシーとエリザベスのように衝突を繰り返していた二人が恋に落ちていくこと、舞踏会で本格的な恋愛関係になること、など、たくさんの共通点があることがわかりました。

次に、徳永さんの発表で、第一印象による錯覚ー「高慢と偏見」についてでした。ジェイン・オースティンは現実主義者であり、主に登場人物の第一印象による思い込みとその変化に重きをおいて物語は展開していきます。錯覚にはillusion(勘違い)とdelusion(被害妄想)の2種類あると知りました。人はまず先入観で物事、人の本質を理解し取り入れようとしがちです。先入観とは、固定的な概念であり、それによって自由な思考が妨げられる、無意識のうちに錯覚を起こす、偏見を持つようになることです。

人は外界の適応をするために、錯覚と脱錯覚または幻滅を繰り返し成長していきます。
錯覚→脱錯覚はダーシーの象徴です。(はかなさ)
錯覚→幻滅はウィッカムの象徴です。(ひどい喪失感)

本山さんと山本さんの発表のとき流していた、「ジェイン・オースティン 秘められた恋」がとてもおもしろそうだったので私もみてみたいと思いました。ジェイン・オースティンの恋と「高慢と偏見」のエリザベスの恋がとても似ていて驚きました。

徳永さんの発表で、錯覚のすごさがわかりました。無意識のうちに第一印象によって偏見を持ってしまったり、でも相手のことをよく知るとその偏見は間違いだったと気づいたりすることが私もあります。これを繰り返して精神的に成長できるのだとわかりました。

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今回も興味深い発表でしたね。ゼミの中で言いましたが、どちらの発表もさらに掘り下げたり付け加えたりできそう。レポートが楽しみです。