11月5日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は徳石さんです。

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今回は、第2回目のディスカッションでした。今回の担当は、川口さん・上岡さんペアと、檜垣さん・私のペアでした。

川口さんたちの、映画『My Fair Lady』と原作の結末について発表してくれました。
後日譚の中でバーナードが言っている中に、“Will she look forward to a lifetime of fetching Higgins's slippers or to a lifetime of Freddy fetching hers?”(P.111 L2〜3)という部分がありました。イライザがヒギンズのスリッパを取ってくる人生と、フレディがイライザのスリッパを取ってくる人生ではどちらがいいか、バーナードは、後者の結末にこだわっていました。どちらの選択をするかで、イライザのその後が大きく変わります。ヒギンズと結婚すれば、お金に困ることはなく優雅に暮らせると思いますが、イライザのことをレディとして扱ってくれなかったヒギンズと暮らしていくのはイライザがなかなか苦しいのではないかと思います。しかしフレディと結婚しても、女性として自立はできるかもしれませんが、自分が働いていかないといけない生活になってしまいます。バーナードは、教育によって階級の壁を超えるという部分については受け入れられたが、そこ
から派生する現実的な結末は受け入れられませんでした。イライザは、ヒギンズともフレディとも結婚できる人ではなかったのだと、一つの考え方として捉えられると分かりました。

フレディと結婚して、イライザはヒギンズを裏切ったのかという点では、色々な意見があると思いますが、私は裏切ってはいないんじゃないかと思いました。イライザの言葉を直していくのも、ゲーム感覚で始めていたし、レディに育てたのはいいけど、レディとして扱ってくれていなかったし、ちょっと自分勝手じゃないかなと思いました。でも、あれだけの時間を一緒に過ごしていたので、少し好きになってしまう気持ちも分かるような気がしました。

私たちの発表では、バーナードがなぜフレディと結婚する結末にしたのか、というテーマで意見を発表しました。外で女性が働くのは恥ずかしいと思われていた時代に、イライザはフレディと結婚してから、自分のお店を出して働く生活を始めていきます。私は女性の自立や価値を伝えたかったのではないかな、と考えましたが、ほかにも様々な見解があると思うので、またディスカッションの中でみんなの意見を聞いてみたいです。

原作の映画も見ていくということなので、『My Fair Lady』と比較しながら見たいです。

===ここまで===

今回のディスカッションは、女性の自立がキーワードになりましたね。映画My Fair Ladyの結末が好きな人は、原作の結末に肩透かしをくらったような気持ちになるようですが、みなさんはその辺、いかがだったでしょうか?