11月19日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は信清さんです。

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今回は前回の授業に引き続き、映画「pygmalion」を鑑賞をしました。

今回観た「pygmalion」は1938年のイギリス映画というだけあって、「My Fair Lady」と比べると映像がとても古く感じました。
印象に残っているシーンとしては、イライザが初めて装って人前に出るシーン。「My Fair Lady」では原作と同じ競馬場でしたが、今回の「pygmalion」の映画ではヒギンズ母宅でした。服装も競馬場の時と比べると少し軽装に感じました。
そして、何と言っても気になるのが結末。

映画「pygmalion」の終わり方は、原作の後日譚と同じように、イライザとヒギンズ教授が結ばれず、若者のフレディと結ばれるのかと思ってしましたが、それは違いました。

映画「pygmalion」では、イライザがヒギンズ教授と口論してヒギンズ家から出て行ったが、最後の最後で「Where is my slippers?」というセリフを最後にヒギンズと結ばれるという、映画「My Fair Lady」と同じ結末を起用していました。その結末にはとても驚いたのですが、その原作との違いには、前回のゼミで勉強したような映画を観る数や客層が関わっており、多くの人がハッピーエンドを好むということが関係し、このような結末にしたのかな?と思いました。

ハッピーエンドといっても、ヒギンズ教授と結ばれることがハッピーであるのか、また若者のフレディと結ばれることがハッピーと捉えるのかは人それぞれなので難しいところですが、私は今回のようなイライザとヒギンズ教授が結ばれる結末の方が面白いなと感じました。
個人的には、主演にオードリーヘップバーンを起用した「My Fair Lady」の方が好きでした。

授業の残り20分ほどの時間で、石原さとみがイライザ役である演劇、「ピグマリオン」を鑑賞しました。
数々のドラマの石原さとみのイメージとしては、とても可愛くどっちかというとおっとりした性格だったので、今回のような気が強く口の悪いイライザ役は想像がつきませんでしたが、いざピグマリオンを観てみると、彼女がイライザを演じきっていたので驚きました。
花を売るシーンでは「花」を「あな」と言っていたり「買っちくりよ大将」など、ひどい訛りを連発し、大声で笑ったり嘆いたり泣いたりと、思わず魅入ってしまいました。
演劇は時間の関係で序盤の方で終わってしまったのですか、イライザを演じる石原さとみが言葉を学び綺麗になったレディとして舞踏会に出向くシーンがどんなに綺麗なのか観てみたい!と思いました。

来週のゼミはお休みで再来週になるのですが、映画My Fair Ladyと比較してどのような印象の違いがあるかについて小西さん、船井さんの発表が気になります。

===ここまで===

正直に言えば、1938年の映画版『ピグマリオン』はどうも納得がいかないのですよね。年齢的には『マイ・フェア・レディ』よりもしっくりくると思いますが。石原さとみがイライザを演じているものは、時間を見つけて続きを観ましょう。