5月7日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は徳石さんです。

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今回の『不思議の国のアリス』の担当は私で、『秘密の花園』の担当は宇都宮さん、小西さんでした。

不思議の国のアリス』では、“I can't explain myself, I'm afraid, Sir, said Alice, “because I'm not myself, you see.”(P41、L6)から、“形が変わったら自分じゃなくなるのか”という自己の問題について話し合いました。背が伸びたり縮んだりする自分に不安を覚えるアリスですが、見た目は変わっても中身は変わらないのではないか、という意見が多く出ました。私たちの日常生活でも、いきなり見た目が変わった友達がいると驚きますが、性格やその人の中身は変わっていないことが例に挙げられました。

また、不思議の国に登場するキャラクターの中で、友達にするなら誰がいいかという面白い質問もありました。花園チームは、相談しやすそうだったり、優しそうだという意見からチェシャーネコが多く、アリスチームでは、サバサバしていて楽な関係が築けそう、的確な指示をくれそうなどの意見から、青虫がいいという人が多かったです。私自身も青虫のほうで、多少いらだつこともあるかもしれませんが面白い友達になれそうだなと思いました。

秘密の花園』では、コリンが登場してきました。以前から「子供らしさ」について話し合っていますが、今回はメアリ、コリン、ディコンのそれぞれの子供らしいところ、子供らしくないところについて考えました。子供らしさの点で、メアリは庭仕事に夢中。コリンはさみしがりや、素直なところ。ディコンは秘密を隠すことを我慢できないところ。子供らしくない点では、メアリは人の顔色をうかがう。コリンは生きることに対して悲観的。ディコンはたちふるまいが大人っぽい、という意見でした。子供が子供らしくさせ、好奇心を素直に表現できることが子供らしさなのではないかと思います。友達や、過ごす環境によって子供らしさが形成されていくんだなと感じました。

次回は卒業研究の進路発表会です。みんなの進み具合や、やり方を参考にしながらみんなで頑張っていきたいと思います。

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『アリス』については、「不思議の国の住人」が変なのか、アリスの方が変なのか、だんだんと分からなくなってきているという議論もしましたね。『秘密の花園』については、子供同士の関係性の中でメアリが変化を遂げているというコメントもありました。これからも、意見交換しながら作品を読み進めていきましょう。