5月14日のゼミ日誌(第3期)

今回の日誌当番は信清さんです。

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 今日の一コマ目の授業は卒業進捗状況報告会②でした。今回の報告会の内容としては、序章、本章、結論を決めおおまかに発表するということでした。それぞれの状況報告を聞いていると、皆の卒業研究の完成をとても楽しみに思います。
それぞれの発表を聞いて、今回特に関心を持ったことは、川口さんの研究である『ジェイン・オースティン作品の親しみやすさについて』で、“親しみやすさ”がどういったものであるかということに対して、映画の反響であったり収益金をみてみることでその作品は私たちからみて支持があったかどうかがわかるという先生からのアドバイスにとても納得できました。実際、私たちが映画を観たいと思えるのは興味や共感を持てた時だと思います。
私自身は、『大いなる遺産』主人公に見られる人間的成長の過程というテーマで研究を進めていますが、参考文献を読めば読むほど新たなことを知ることができ、上手く仕上がるかという心配もありますが、納得のいく出来になるように頑張りたいと思います。
6月にある卒業進捗状況報告会③では、引用文献を正しく書き、内容をさらに肉付けするということなので、次の報告会までに頑張ります!

二コマ目の授業は残りの報告会を終えた後、『秘密の花園』の映画を観ました。最初のシーンはメアリの生まれたインド特有の曲と共に砂漠でのシーンから始まります。メアリ役の女の子は役柄で怖い顔をしていますが、とても可愛い女の子でした。
インドに居る時は自分の感情を表に出さず、表情も怖いメアリですが、イギリスに移動してからは召使のマーサやコマドリをはじめとするたくさんの動物たち、ディコン、コリン等と出会うことで表情豊かになっていく様子がとてもよくわかりました。
秘密の花園』では開始30分ほどで、コマドリやうさぎ、カラス、ネズミ、犬などほんとに沢山の動物がでてくるのですが、秘密の花園の「鍵」であったり「入り口」を見つけるのは全て動物の導きであることにも注目していきたいです。
映画はメアリが庭仕事に興味を持ったあたりで終わりました。次の報告会でまた続きを観るのが楽しみです!

次回のゼミは、元に戻って『秘密の花園』と『不思議の国のアリス』を進めていきます。

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「親しみやすさ」について論じる場合、「親しまれていた」のかどうかを検証して、オースティンのどのような点が「親しまれるのか」を分析するとやりやすいかな、と。反響や収益金は一つの判断材料で絶対的なものではないですが。そう言えば、現在公開中?の『シンデレラ』で主役を演じているリリー・ジェームズが映画『自負と偏見とゾンビ』のヒロインらしいです。『自負と偏見とゾンビ』というパロディーが作られることが、『自負と偏見』が「親しまれている」証拠の一つと言えそうですが、それが映画化されるということがまた、現在におけるオースティンの「親しみやすさ」の指標になるのかもしれません。