第4期矢次ゼミに応募してくださったみなさんへ

応募書類を真剣に、そして楽しく読ませていただいています。合格された場合は、以下の1)〜4)をお願いします。


1)『高慢と偏見』を読み、人物相関図(誰と誰が夫婦で、誰と誰が姉妹で、誰が誰を好きで…というのが一目で分かる図)を作成してください。また、どの人物に一番感情移入できるか、その理由は何なのか(具体的なエピソードを挙げること)を、2016年後期の最初のゼミのときに発表できるようにしておいてください。

※『高慢と偏見』のテキストは11月中くらいには入荷するよう、生協にお願いする予定です。

2)『高慢と偏見』は演習Ⅰで、演習Ⅱ(演習Ⅰと共に、2016年度後期に行います)で取り上げる作品を実は決めていません。と言いますか、みなさんの意見を聞いて決めたいと思っています。なので、「演習Ⅱではこれを読みたい」というプレゼンをみなさんにやっていただきます。準備しておいてください。

※ただし、『クリスマス・キャロル』は2016年度後期の英米文学概論Ⅱで取り上げるので(受講する人もいるでしょうから)除外します。

プレゼンは1人、または2人でやっていただいても構いません。パワポの使用も可。15〜20分でお願いします。また、発表内容を記したハンドアウト(A4で1枚)を準備してください。結局どの作品にするかは私が決めさせていただきますが、その際のポイントのうちの2つは、

①テキストの入手のしやすさ
②掘り下げがいがあるかどうか、議論が深まりそうかどうか

です。みなさんが応募書類の中で挙げていた「読みたい作品」のいくつかを紹介すると、

ロミオとジュリエット
『エマ』
『オリヴァー・トゥイスト』
ジェイン・エア
嵐が丘
『ダロウェイ夫人』

ちなみに、2016年は『ロミオとジュリエット』の作者シェイクスピアの死から400年の記念の年です。『ロミオとジュリエット』は私が観劇を予定している作品のうちの一つです。

2016年は、『ジェイン・エア』の作者シャーロット・ブロンテにとっては生誕200周年で、私は夏の記念学会に参加しようかなと考えているところです。

嵐が丘』はシャーロットの妹エミリの作品ですが、原題はWuthering Heights。"wuthering"は吹きすさぶ風を表現する擬音語で、私は今月末に『嵐が丘』の舞台となった土地に行って、どんな音なのかぜひ聴いてみたいと思っています。

『オリヴァー・トウィスト』は救貧院が重要な舞台ですが、かつて救貧院として使用されていた建物の見学を計画中です。

第一次世界大戦の影響は文学においても重要ですが、『ダロウェイ夫人』はそのような影響を記す作品の一つです。今日11月11日は軍事行動が停止された日で、停止された11時にはサイレンが鳴り、死者を悼む2分間の黙とうがなされました。

以上の作品がすべてではないですので、その他の作品についてプレゼンしていただいても構いません。ただし、シャーロック・ホームズハリー・ポッターのようなシリーズものは少なくとも3〜5冊読んでください。その他の探偵小説/ミステリーや児童文学も同様です。

3)質問等がある場合はメールをください。ただ、すぐに返信できないこともありますので、ご容赦ください。その際は、以下を守ってください。

原則としてPCのアドレスから。というのは、携帯のアドレスに返信しても受信拒否される場合があるからです。また、言うまでもなく時差がありますので、私が日本時間で夜中に返信する場合があります。

②私へのメールには、件名のところにお名前を記してください。名前のないメールはたぶん開きません。

4)質問へのお答えや、その他の連絡をこのブログ上で行うことがあります。ですので、少なくとも1ヶ月に一度は、このブログのチェックをしてください。

以上、よろしくお願いします。