2016年10月6日のゼミ日誌

今回の日誌担当は伊藤さんです。

===ここから===

10月6日のゼミ日誌を担当します。伊藤です。
今週のゼミから、「Pride and Prejudice」の内容に入っていきました。この本の約6ページずつをゼミのメンバーで分担して要約と大切だと思うポイントをA4の紙1枚にまとめ、発表していきました。ほかの人の発表を聞いていると、自分と思っていることが違っていたりして、違う観点からも作品を理解することができました。

 この本は、作者のジェイン・オースティン1798年に執筆し、1813年に出版されたといわれています。内容として一言でまとめると、18世紀末ごろのイギリスでの結婚についての話です。このころの女性は結婚することが幸せのようです。もう少し詳しく書きたいと思います。この物語の主人公である「エリザベス」の家族「ベネット家」の女性たちも例外ではありません。特にベネット夫人は娘5人を結婚させることを人生の目標のようにしていました。ですから、近所に引っ越してくる年収4000〜5000ポンドの独身男性ビングリー氏に興味津々です。一方、夫であるベネット氏は興味のないようなふりをしていますが、私は娘のことを心配していて早く結婚して幸せになってほしいと思っているのではないかと本を読んで思いました。
“Mr. Bennet was among the earliest of those who waited on Mr. Bingley. “
ベネット氏は誰よりもはやくビングリー氏のところを訪問したからです。
この後、ビングリー氏は返礼の挨拶をしにベネット家を訪れます。そして舞踏会を開きます。ここでエリザベスたちはダーシー氏と出会います。年収1万ポンドの大富豪で大変な美男子でありましたが、お高くとまっている態度に反感をかわれます。ここまでが今回やった内容の要約になります。

 この後はガヴァネスについて少し質問が上がったので矢次先生に説明していただきました。ガヴァネスとは、結婚できなかった女性が、住み込みの家庭教師として働くことです。ガヴァネスだけは、中産階級としてのプライドを保てていました。ちなみに「Pride and Prejudice」の作品の時代ではそこまで「ガヴァネス」は目だっていなかったようです。

 今回のゼミブログはこのあたりで終わらせていただきます。

===ここまで===

誰よりも早くビングリー氏を訪問したにも関わらず、それを家族になかなか明かさないベネット氏。ちょっと複雑な感じですね。人あたりの良いビングリー氏と、第一印象は嫌な感じのダーシー氏。でも、先を読めば、困ったときに頼りがいがあるダーシーの方が夫として望ましいという意見も出ていましたね。そのようなダーシー氏のよい面がどのように表れていくのか、確認しながら再読していきましょう。