2016年10月12日のゼミ日誌

今回の日誌当番は井元さんです。

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10月12日のゼミ日記を担当します。井元です。

今回は、第3章から第6章までしました。
舞踏会でのダーシー氏はエリザベスに冷たい言葉を発し、さらに周りの人の反感を買います。舞踏会が終わり、ジェインはビングリー氏のことを気になり始めます。ビングリーも2度もダンスに誘ったほどジェインを実に気に入ります。ビングリー氏は舞踏会を楽しんだが、ダーシーやビングリー姉妹はジェインについて厳しい評価をします。それから、ベネット家に遊びに来たルーカス家とは舞踏会の話ばかりで、ベネット夫人はジェインを自慢したくて仕方がない様子です。この場面からベネット夫人の大人気ない様子が見えます。ビングリー姉妹はベネット家の人々にいいイメージを持っていなかったが、上の2人とはもっと近づきたいと直接2人に告げ、その日がやってきます。舞踏会でダーシー氏は、友人たちに対し、「彼女の顔にはいいところは全くない。」と言ったとたん、彼女が魅力的に見えてき始めたのです。ミス・ビングリーはロングボーンの人々にうんざりしており、ダーシー氏にも同意を求めるがダーシーは “I have been meditating on the very great pleasure which a pair of fine eyes in the face of a pretty woman can bestow.” とはっきりと言います。これを聞いたミス・ビングリーは驚き、皮肉とからかいの言葉を言います。

あらすじはこのようになっています。

Miss Bingley is to live with her brother and keep his house~.
エリザベスはビングリー姉妹について褒めるが、実際には思っていないのです。ジェインには見えてないことがエリザベスには見えている。ここからエリザベスの鋭い観察眼は読み取ることができます。このように周りに対して彼女の観察眼はよく発揮されているのですが、自分自身のことになると彼女の観察眼は発揮されないのが少し問題です…。

“I have been meditating on the very great pleasure which a pair of fine eyes in the face of a pretty woman can bestow.”
ダーシー氏は気位が高く、無口で、冷たそうな人にも関わらず、このように好きになった人のことをはっきりと濁さず言うところには意外性があり、かなり驚きです。

人の外見、特に顔に関心を持つこと、見かけが1番大事だということは、やはり今も昔も変わらないのかなぁと思いました。また、先生が紹介してくださった“Northanger Abbey” の書き出しの1文は、あんなにはっきりと美人ではないということがとても衝撃的でした。あと、皆それぞれ性格が違うことは当たり前だけど、ベネット家の親2人は極端で、とてもおもしろい家族だと読んでいて思いました。それがこの小説を面白くしているのだろうと思います。

周りばかり気にして自分のことがあまり見えなくて、相変わらずダーシーに反感を抱いているエリザベス、エリザベスへの気持ちに気付いたダーシー。これからの2人の展開がたのしみです。

===ここまで===

ダーシーがエリザベスへの恋愛感情を、ミス・ビングリーに対してかなり素直に表明する場面は、何度読んでもびっくりするというか、考え方によれば、可愛いというか…。Northanger Abbeyの書き出しも、こんなにはっきり不美人と書かなくても…といつも思います。その辺りのインパクトがオースティンらしいのかもしれませんね。