2016年10月19日のゼミ日誌

今回の日誌当番は上岡さんです。

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今回の講義では演習Ⅱで読み進める本について各々プレゼンテーションを行いました。
順番通りに私の感想を書いていきたいと思います。

1、『Never let me go 〜わたしを離さないで〜』 カズオ・イシグロ
  発表者:藤井さん、横垣さん
この物語はクローン人間が題材となっていますが、その者たちに人権はあるのかということがテーマとなっています。作者はこの半現実的な社会を描くのに秀でている印象を受けました。2人の発表は上手く動画などを取り入れていたり、あらすじを最後まで詳しく話していたり物語を初めて知る人も聞きやすい発表でした。

2、『嵐が丘』 E・ブロンテ
  発表者:横井君、顧さん
2人は注目した点に結婚と人種問題を取り上げていました。結婚に階級や資産が関わってくるのは知っていましたが、イギリスでも人種が関係あったのか掘り下げるポイントがたくさんある作品だと思いました。また時系列の乱れた作品をみんなで話し合って並べていくのも面白いと思いました。

3、『ROMEO AND JULIET』ウィリアム・シェイクスピア
  発表者:林さん
言わずと知れた名作ですが、林さんがシェイクスピアの生い立ちを混ぜてのプレゼンテーション資料で人生のこの経験したから出版した本にこういう影響を受けているといったことを話してくれたので飽きずに聞くことができました。また『ROMEO AND JULIET』はシェイクスピアのオリジナルだと思っていたので驚きました。

4、『ジ―キル博士とハイド氏』 ロバート・ルイス・スティーブンソン
  発表者:三河さん
この作品のテーマ善と悪について詳しく話してくれてこの物語を読んだことはなかったのですがとっても面白く思いました。ハイド氏が混じりけのない悪であることが描かれているので私の中で読みたい本になりました。また、各国でリメイクもされていてそれを面白おかしく話す三河さんのプレゼンが素敵でした。

5、『大いなる遺産』 チャールズ・ディケンズ
発表者:伊藤さん
作者の半自叙伝であることが面白いと思いました。貧しかった主人公が莫大な遺産を相続することでどう変わっていくのか心境をどんどん読み進めていくことが面白いのではないかと思いました。私は去年『オリバー・ツゥイスト』を英米文学概論で読んだのでもっと作者の人生や作品を掘り下げたいと伊藤さんの発表を聞いて思いました。

『ROMEO AND JULIET』ウィリアム・シェイクスピア
発表者: 石川さん
 林さんと同じ作品でしたが2人が違う視点からこの作品について発表していたので飽きずに聞くことができました。作中で「O Romeo, Romeo!〜のる有名な場面がありますがそこについてとても詳しく発表してくれていてここをみんなで話してもいいなと思いました。本当に掘り下げる価値のある作品だと思いました。

『Never let me go 〜わたしを話さないで〜』 カズオ・イシグロ
発表者: 井元さん、上岡
 主人公たちは臓器提供のためにクローンとして産まれてきたのですが、それにしても彼らは自分たちの運命を容易に受け入れすぎではないのかと思いました。自分の人生が短いと知ったとき私たちが大事だと思っている地位、財産などはすべてどうでもよくなってくるという点にとても共感したのでこの作品を選びました。

嵐が丘』 E・ブロンテ
 発表者: 星加さん
星加さんの発表を聞いてさらにこの作品を読み進めたいと思いました。前の発表でもあるように語り手に信用できる人がいない点や、起きる事象が対照的・対称的に描かれている点があるなどみんなで読み進めていくにはぴったりだと思いました。着眼点がさすがだと思いました。

以上が感想です。
みんなのプレゼンテーションとっても熱を感じて面白かったです。
演習Ⅱで取り上げられる題がどれになっても不思議ではないと思いました。

===ここまで====

予想以上に楽しく充実したプレゼンでした。その結果は、26日のゼミで。