2016年12月21日後半のゼミ日誌

今回の日誌当番は林さんです。

===ここから===

今日の授業の後半はNever Let Me Goのまとめをしました。まず最初にキャシーが自分の人生を振り返るのはなぜか意見を出し合いました。まとめると3つの意見がでました。

⑴未来には「死ぬ」という暗いことが待ち受けているので過去の暗い思い出に浸るしか楽しいことがないから
⑵死ぬ前は人生が走馬灯のようにフラッシュバックされるとよく言うが、その現象と同じなのではないか
⑶自分の思い出を書くことにより、臓器提供をしてもらった人が自分の体にキャシーがいると思ってくれれば、キャシーも救われた気持ちになるから

次にどうしてNever Let Me Goというタイトルなのか話し合いました。以下の2つの意見が出ました。

⑴キャシーは介護人になることを決めて、提供者を選んだトミーとルースとは違う決断をして別の道を選んだ恐怖が感じられる。
⑵物語の後半で、猶予をもらえないことを知ったキャシーとトミーは、車で家に帰る途中にトミーが癇癪を起す場面がある。その場面から、社会から自分たちを切り離さないで欲しいというメッセージが込められているように感じた。

タイトルの意味に正解はなく、話を読んでなぜこのようなタイトルなのか自分の考えを持っておくのが一番いいのではないかと思いました。

最後にこのお話の感想を述べていきました。暗い話で、映画は一人で見ていると気持ちの持ちようがわからなくなるという意見が印象的でした。私の感想としては、私たちが今生きている世界では「死」というのは、突然やってきます。ですが、クローンであるキャシーたちが死ぬ時の目安は4回目の提供の時や、自分の体力が落ちているときなど、なんとなくわかると思います。だから、死ぬ方も見送る方も覚悟を決めやすいし、別れを告げることもできると思います。そういった意味では、幸せなのかなと思いました。

次回からプレゼンが始まります。皆さんの発表を楽しみにしながら、自分の発表の準備も頑張りたいと思います。

===ここまで===

12月21日前半のゼミ日誌のコメントにも書きましたが、人生とは何なのでしょう。先が見えなくなって途方にくれても、必ずしも自分の思い通りにならなくても、自分で決断できるのは幸福なことなのかも。キャシーたちのようなクローンでなくても、誰にでもやって来る死とは何なのか。簡単に答が出ることではないですが、考えさせられますね。