【第4期】2017年4月27日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、石川さんです。

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今週も引き続き、卒業研究構想発表会でした。

三河さん
"ヘールシャムは本当にクローンを普通の人間と同じように育てるのに十分な施設であったか"

『わたしを離さないで』に登場するエミリ先生の「人道的で文化的な環境で育てれば、普通の人間と同じように、感受性豊かで理知的な人間に育ちうる」というセリフから、ヘールシャムが本当にクローンを普通の人間と同じように育てるのに十分な施設であったか、という研究。
保護管や授業の役割について考察し、ヘールシャムの特徴や欠如している点を明らかにしようとしており今後の研究構想がとても分かりやすかったです。育てる、ということに着目し、ヘールシャムが十分であったか、という論点がおもしろいな、と思いました。1990年代のイギリスの教育事情も含めて研究を深めようとしていて、今後の研究発表がとても楽しみだな、と思いました。

・横垣さん
"Never let me goからみる人間の倫理性"

『わたしを離さないで』に登場する、キャシーやルース、トミーら登場人物の関係性や、人間らしさなどを考察し、人間の倫理性を明らかにしようとする研究。
発表中の横垣さんの、「限られた命であるからこそ、生きようとする姿勢がみられる」という言葉が印象的でした。私たちも限られた命ではあるけれど、キャシーらのように死が見えている彼らのようには、生きることについて深く考えていないな、と思い、とても納得しました。また、他のクローンを扱った作品からも考察しようとしていて、今後の研究結果がとても楽しみです。その作品として挙げられていた、『アイランド』『五人姉妹』『夢の樹が接げたなら』はどれも見たことがないので、機会があれば私も見てみたいな、思いました。

二人の卒業研究構想の発表後に、先生から今後の研究の進め方についての話がありました。本論から始めると作りやすいことや、骨組みを作ることでまとめやすくなるということなど、今後の卒業研究にとても役立つアドバイスをしてくださいました。特にTopic Sentenceで1番言いたいことを述べることは卒業研究においても、就活でのエントリーシートにおいても大事だということが具体例とともに説明があり、とても納得しました。私は皆さんの発表や先生の説明から、もっと内容のテーマを絞るべきだと思ったので、9月の発表に向けての骨組みづくりを早く進めなければならないな、と思いました。

その後、来週から本格的に進めていくGreat Expectaionsの第1章と作品内に出てくる情景や場所の地図などをみました。来週の第2章は私が担当なのでレジュメ作り頑張りたいと思います。

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4回生のみなさんは就職活動で落ち着かない時期。卒業研究も、5月から本格的に読み始めるGreat Expectaionsも、できるだけ集中していきましょう。