【第4期】2017年5月11日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、井元さんです。

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今回のゼミでは、Great Expextationsの第2章から第7章まで読んでいきました。

ピップは朝早く起きて、食糧庫から、パンとチーズ、瓶半分のミンスミート、ブランデー、骨付き肉、ポークパイを盗み、走って沼地に向います。行く途中、罪悪感をもったピップは、自分に何もかもがぶつかってくるように感じます。例の男にも会います。砲台に着くとそこにいたマグウィッチはとても寒そうで空腹感が目に見えてわかりました。食べている途中に例の男の話をすると、顔つきが変わり鎖を切ろうと必死になり、その姿に恐怖を覚えたピップは家に戻ります。盗みがばれていると思って帰ったがばれておらず、クリスマスの食事が始まります。ピップにとっては楽しくない場であり、また周りがブランデーやポークパイを食べる度恐怖を覚え、最終的に表のドアまで走って逃げるが、兵隊にぶつかり手錠を差し出されます。囚人2人は捕まえられ、それとともにピップが囚人に会っていたことがわかったが、ジョーは怒りませんでした。ピップは、ジョーには本当のことを話した方がいいと思ったが、結局隠すことにしました。
それから、ピップはジョーのこれまでの話や意志などを聞き、改めてジョーに対する敬意を実感します。その後、ピップはミス・ハヴィシャムの家に遊びに行きます。

あらすじはこのようになっています。

この部分を読み進めていくことで、ジョーについてすごく気になりました。その中でも、クリスマスの食事の際に、不愉快で楽しく過ごすことのできないピップに対して、せめてもの慰めとしてグレーヴィーソースを何かあるたびに与えるところは、ジョーのやさしさと同時に気の弱さや控え目さが表されていて、すごく優しくていい人だけど、父親としては少し頼りないなぁと感じました。ここでのジョーの行動は面白かったです。

また、囚人と何があったのか正直に話そうと思ったが、話すことのできなかったピップはとても辛く、かわいそうだと感じました。姉には何を聞いても怒られ冷たくされ、ジョーには、"... that I ought to tell Joe the whole truth. Yet I did not, and for the reason that I mistrusted that if I did, he would think me worse than I was." から表れているように、大好きだからこそ裏切りたくないという思いがあるので、周りに普通に話の出来る人がいないのは、心細いだろうなと感じました。ジョーと姉の中間ぐらいの人がいたらいいのになぁと思いました。(笑)

あと、この小説を読んでいると、ワードやピップの感情からなんだかディケンズ自身の過去を思い出させられるようなものがあるように少し感じました。

まだ序盤なので、これからの展開が楽しみです。

===ここまで===

子供のピップが抱えた辛さや、罪悪感がよく表れている箇所でしたね。ジョーの優しさもよく表れている箇所でした。これから、2人の関係がどうなるのか。新たな人物も登場します。じっくり読んでいきましょう。