【第5期】2017年5月10日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、松浦さんです。

===ここから===

今回は村上さんが前回途中までだったので、村上さんから始まりました。

今回の、5〜6章を学習しました。内容の始まりは、エリザベスと彼女の親友であるシャーロットとジェインとビングリー氏との恋愛について話していて、エリザベスはそのことに気を取られていて、ダーシー氏に関心を持たれ始めていることに気づいていない所からでした。

この場面から、ダーシー氏の性格の変化を読み取ることができました。
Mr. Darcy had at first scarcely allowed her to be pretty; he had looked at her without admiration the ball; and when they next met, he looked at her only to criticize.
という風にエリザベスを美人と認めていなくて、荒探ししかせず、最初彼女に全く興味なかったダーシー氏でしたが、
But no sooner had he made it clear to himself and his friends that she had hardly a good feature in her face, than he began to find it was rendered uncommonly intelligent by beautiful expression of her dark eyes.
という風に彼女の黒い瞳の輝きに惹かれ、この気づきをきっかけにダーシー氏は彼女のほかの魅力にも気づいていきます。
↑ここまでが村上さん担当で、次の場面から矢原さんが担当の場面になります。

サー・ウィリアム・ルーカス家で開かれた大きなパーティーで、エリザベスの話を立ち聞きするダーシーを不快に思っていた彼女は、そのことを嫌味交じりに伝えたり、ダーシーからダンスを申し込まれたりしますが、それをいたずらっぽい表情で断ったりしますが、ダーシーはちっとも不快に思ったりしませんでした。その理由としては、ダーシーは彼女のことを知りたいと思う気持ちのほうが強かったからです。
ここで印象的だったのは、授業でも話題になりましたが、男性が女性を好きになったことをきっかけに、変わるというのはとても珍しい話だなと思いましたし、逆にかっこよくて、知的なダーシー(周りからひねくれていると思われがちの、少し難ある男性ではありますが、、、(笑))から丁寧にダンスを申し込まれても、失礼な態度を取り続けているジェインもなかなか頑固だな、という印象を受けました。これまで失礼なことを言われていたから、なかなか彼のやさしさに気づくのも彼女からしたら難しいのかな?とも思いました。
もう一つ、ダーシーが丸くなってきていて、エリザベスの失礼な態度にも不快に思わないほど、彼女に惹かれているという、まさかあのダーシーが!?と思わせる物語の展開にも面白さを感じましたし、好きな人ができるとこんなにも真っすぐになるダーシーを可愛いなとも思いました。

今回の授業は6章の最後から7章からを担当している石田さんのところまでいきました。
石田さんのところは、レジュメのあらすじを簡単に読んで、ダーシーがエリザベスに好意を抱いている様子(6章の最後の部分)まで見ました。
ミス・ビングリーはダーシーがエリザベスに興味を持ち始めていることをよく思っていません。皮肉交じりにミス・ビングリー
“I am all astonishment. How long has she been such a favorite? -----and pray when am I to wish you joy?”
 と言っても、ダーシーはこれが皮肉であることに気づかない、鈍感な部分を垣間見られて、彼のお茶目な要素を見られて、とても面白かったです。

今回の授業はダーシーの変化を中心に見ました。加えて、階級社会の中でのダンスの位置づけについて話したりしました。上記以外で印象に残ったことは、interestの意味合いについてです。矢次先生からinterestは日本語の興味があるという意味の感覚で使うと、ネイティブの人に勘違いされてしまうよと言われて、驚きました。英語でのinterestはかなり興味がある、けっこう好きになっているという意味と教えていただいて、日本語感覚で使わないように気をつけようと思いました。

次回は7章の続きから始まります。
エリザベスとダーシーはいったいどうなっていくのか、そして他のベネット家の姉妹たちもどうなっていくのか、みんなで読み込んでいくのが楽しみです。特にダーシーがこれからどんな変化を起こし、エリザベスにどのような形で影響を与えていくのかが楽しみです。

===ここまで===

舞踏会では嫌な感じだったダーシーがエリザベスに惹かれて、可愛くなくなりはじめる箇所でした。ミス・ビングリーの皮肉に気づかないあたり、笑えますね。