【第4期】2017年9月28日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、藤井さんです。

===ここから===

9月28日のゼミでは、先週に引き続き、卒業研究・論文進捗状況発表会でした。

星加さん 『嵐が丘』と家父長
ヒースクリフ、ヒンドリー・アーンショウ、エドガー・リントンそれぞれが家父長としての在り方を本論で追及していきます。ヒンドリーは不器用な愛情を示す家父長だったり、エドガーでいえば冷静な判断を下す家父長だったり、とそれぞれの登場人物を分析していました。先生から指摘された家父長制の被害者が誰であるのか、より構想を練って構成されるのが楽しみです。星加さんの発表は、常に家父長というワードにこだわって研究されていたので自分の研究における追及に役に立ちそうです!

横井君 Bleak HouseにおけるEstherの役割について
Bleak Houseは読んだことがない作品であり、わからない点もありましたが、特に印象に残ったところは、エスターが母から「生まれて来なくてよかった」と言われても卑屈にならず優しさで人と接する姿勢がJoとの接し方に表れている点だと思いました。また、横井君の発表の中に「人の心を照らす役割」の部分で人の心を照らす点と発表の中の家制とつながりが薄く、天使的という共通概念が聞き手にあれば…という指摘から文字にするにしても聞き手の捉え方も考えて構成しなければいけないと思いました。

伊藤さん 『大いなる遺産』が書かれた時代の結婚
伊藤さんの発表のなかで当時の結婚、また現代の結婚との違いに注目して構成されていました。『大いなる遺産』の時代も『高慢と偏見』同様に生活のため結婚することもあったようで、シャーロットとコリンズの結婚に似ているなと感じました。また、伊藤さんと調べた資料の中で1950年代に同棲をしていたカップルは1%だったのが1980年代では67%にまで増えている、この数字の変化は非常に面白いと思いました。女性が稼いだお金は、家庭につぎ込むため自分のためには使えないという実態に女という立場への差別のように感じました。

11月にはほぼ完成に近いくらいの状態で進捗状況発表会があるので、よりよいものが作れるように研究を重ねていきたいと思います。

===ここまで===

まだまだゴールは遠いかもしれませんが、頑張りましょう!