【第5期】2017年10月11日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、前田くんです。

===ここから===

今週から、各々が作ってきたレジュメに基づいて授業を進めていきました。

まずは石田さんの発表でした。
石田さんは、ジェインの人生を変化させたきっかけとして、テンプル先生を挙げていました。
ローウッドでのヘレン・バーンズとの出会い、そしてテンプル先生の人柄がジェインの人生に大きな影響を与え、それまでのジェインの人格に変化をもたらしたのは間違いないと、僕自身も考えました。

また、物語の中に出てくる窓の存在と、その働きについても言及していました。

“I went to my window, opened it, and looked out. …I trace the white road winding round the base of one mountain, and vanishing in a gorge between two. How I longed to follow it farther!

ジェインは、外の世界への憧れを強く持っており、また、女性だからといって行動が制限される当時の風潮に不満を持っていました。
そんなジェインの夢がまだ叶わず、現状を打開する事のできない様子を、窓と、その窓から外を眺めるジェインを描写する事で表現していました。

また、先生が当時のガヴァネスについて話してくれました。
ガヴァネスの求職方法は広告を出したり、友人のツテで就職するというやり方が主流だったそうです。
また、勤め先の屋敷の主人と恋に落ちる事がないように、基本的に容姿が端麗でないガヴァネスがより求められたという意外な風潮があったことに驚きました。

ジェインの人生は波乱万丈ですが、それ故にいろんな描写があります。その描写やジェインの考え方などを当時の風潮と照らし合わせて、この作品をもっと読み深めていきたいです。

===ここまで===

この日からJane Eyreに本格的に入りました。社会背景についても注意を払いながら、彼女の人生をたどっていきましょう。