【第5期】2017年10月18日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、松浦さんです。

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今回は11章から授業開始でした。この章の担当は前田君でした。

ジェインがソーンフィールド屋敷に初めて訪ねる場面からでした。
ここではジェインの観察眼の鋭さや、ジェイン・エアの中に出てくる恐怖について深く読んでいきました。

私が印象に残ったことは、ジェイン・エアの中での恐怖の源は「幽閉」されること。ということです。赤の間であったり、後に出てくるバーサが屋敷に閉じ込められていることから、確かに恐怖の象徴として描かれているな、と感じました。
加えて、バーサが幽閉されている伏線が張り巡らされていて、普通に読んでいるだけでは気づくことが出来なかったので、とても印象に残りました。

続いて12章に入りました。この章の担当は羽藤さんでした。
ここではジェインとロチェスターが初めて出会う場面でした。

この章の中で、ジェインは男女平等を訴えています。
I believed in the existence of other and more vivid kinds of goodness, and what I believed in I wished to behold.

このように、女性だって男性と対等にバリバリ働けるし、生きていける!という風に訴えていました。
現在では当たり前のような考え方ですが、当時は女性がこのような発言をするのはあり得ないことでしたが、作品の中で強く訴えかけていることは私はすごいことだな、と感じたし、かっこいいなと思いました。
ジェインや、作者、シャーロット・ブロンテが現代世界に生きていたら、とても強く勇ましい女性になっていただろうなと考えてしまいました。

そして、この章ではジェインとロチェスターが初めて出会った場面でもあります。
運命的な出会いには程遠い出会い方でしたが、彼らにとっては運命的な出会いだったのだと思います。
普通の恋愛物語とは違う、ジェインが男らしく、ロチェスターがどこが子供っぽいとう人物達だからこそ、この物語は面白く、深めて読むことが出来るのだと感じています。


12章を読んだ後は、14章を読み進めました。担当は村上さんでした。
この章のはじめを少し読んで授業は終了したので、次の授業で読み進めていくのが楽しみです。このあと、2人がどの様にして距離を縮めていくのか、みんなと掘り下げながら読んでいきたいと思います。

===ここまで===

ジェインの主張から、女性の生き方がいかに限定されていたかが解りますね。現在もそう考える人がいるだろうし、選択肢がいろいろあって却って悩むと思っている人もいるかもしれませんね。