【第5期】2017年11月8日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、村上さんです。

===ここから===

今日はJane Eyreの21章から23章までを読み進めて行きました。

まず、21章は松浦さんの担当でした。21章では、ジョンの死とミセス・リードの危篤がジェインに伝わり、ミセス・リードがジェインに会いたがっているということでした。ジェインはロチェスターから許可を貰って翌朝ゲイツヘッドへ向かいます。到着するとミセス・リードは衰弱しきっていました。ジェインはミセス・リードに「全てを優しい気持ちで許してください」と言いますが、ミセス・リードから許されることはないまま彼女が息を引き取ります。

“you have my full and free forgiveness: ask now for God’s, and be at peace.”

ジェインはこれまでの経験で昔の自分自身よりも強くなっていました。彼女に許しの気持ちを作らせたのは、ローウッド時代に親友だったヘレン・バーンズの存在もあるのではないかとも考えられます。

次の22章は石田さんの担当でした。ジェインはジョージアナとイライザに引き止められ、ゲイツヘッドに1ヶ月滞在し、彼女たちの旅立ちの準備と見送りを終えてからソーンフィールドへ帰ります。屋敷へ到着するとすぐにロチェスターに再会しました。ジェインはロチェスターとの別れが迫っていることへの悲しさを感じていましたが、婚礼の準備は進む気配がなく、ジェインはほのかに期待を抱くようになります。

この章では、今まで本心を出さずに平静を装ってきたジェインが情熱的になっています。一方のロチェスターは笑みを浮かべつつも極めて冷静な状態にあり、この2人には温度差が見られました。

羽藤さんが担当した23章では、ついにジェインとロチェスターがお互いに自分の気持ちを伝え合います。このまま2人は結婚して幸せな暮らしをすることになりました...ということには残念ながらならないようです。
この章の最後で、幸せな2人の間にこれから良からぬことが起こるのではないかということを示唆する場面があります。

・“No-that is the best of it,” he said.
・The moon was not yet set, and we were all in shadow:
・The rain rushed down.

1つ目のロチェスターの意味深な間がある発言、そして2つ目と3つ目のどんどん悪くなる天候。とても幸せそうな2人の間にこれから何が起きるのかが注目されてきます。

===ここまで===

この後、ジェインに何が起きるのかを思うと複雑な場面まで、今回、読みました。天候悪化が、今後ジェインが直面する事態を読者に予言させる…。ジェインの人生、これから大波乱ですね。