【第6期】2018年5月2日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、樫本さんです。

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今回は第3章の途中から第4章の途中まで進みました。

まず、横田さんが担当の舞踏会での場面です。ビングリー氏はダーシー氏にエリザベスと踊ることを勧めます。しかしダーシー氏は、“there is not another woman in the room, whom it would not be a punishment to me to stand up with.”という冷たい言葉を放ち、その場を去ってしまいます。自分のことを無下にされたにもかかわらず、それを面白おかしく話すエリザベスの様子から、上手く切り返しができる強い女性だということがわかりました。

次は山本さんが担当の、舞踏会についてミセス・ベネットとベネット氏が会話をする場面です。ミセス・ベネットがまくし立てながら話すことにうんざりしたベネット氏は、”he would not have danced half so much! For God’s sake, say no more of his parents. Oh! that he had sprained his ankle in the first dance!”と溜まった苛立ちを吐露します。この場面でのミセス・ベネットの“charming women”というセリフにも注目です。普通はladyと表現するのが礼儀正しいとされていますが、womanと発言していることから彼女の品の無さが読み取れます。また、この時代のaccomplishment<教養>とは、ピアノや歌、手芸などを指すということでした。

最後は日野くんが担当の、エリザベスとジェインの会話の場面です。この場面では2人の性格の違いがよくわかります。ジェインは褒められると舞い上がってしまうのに対し、エリザベスは冷静で状況をすぐに把握する鋭さを持っています。また、”a circumstance more deeply impressed on their memories than that their brother’s fortune and their own had been acquired by trade.”から、ビングリー家の地位がわかります。当時は、商売で成り上がった家よりも、不動産収入がある家の方が品が良いとされていました。

今回の授業で取り上げたミセス・ベネットとベネット氏の会話の場面は、個人的に好きなところでした。奥さんがすごい勢いで発言し、それに対し旦那さんは皮肉っぽく返す。気にせずに続ける奥さん。という流れが好きで、実際にありそうだなと思いました。次回はビングリー姉妹ががつがつ登場するので、話がさらに面白くなると思います。

===ここまで===

ベネット夫人とベネット氏、エリザベスとジェイン、ダーシーとビングリ―、様々な対比が出てきました。「最初のダンスで(ビングリ―が)足首を折ってしまえばよかったのに!」というベネット氏の台詞は面白いですね。