【第6期】2018年6月27日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、宇佐美さんです。

===ここから===

6月27日のゼミは、『高慢と偏見』に関する2回目の発表でした。

今回は、結婚観と職業・階級、英国社交界について取り上げられていました。

まず結婚観に関して、4組の夫婦はどうして結婚したのか、夫婦間の問題や特徴、ぶつかりながらも最終的には理解し合えたなどそれぞれの違いについて、触れられていました。さらに、相続問題のことも発表されていて、相続を長男に限定し、一家に男子がいない場合は一番血筋の近い男子に相続するということや、まず息子ができるかどうか一家の死活問題に直面するということなど、その時代の男女格差や階級の意識が強かったことが分かりした。

次に職業と階級の発表では、まず階級の種類について説明があったあとジェントリー階級について触れられていました。ジェントリー階級とは、その土地の地主の人々のことで必ずしも貴族ではないが職業には就かず土地の収入で暮らす人々のことであり、生活のために働かないことを誇りにしている。歴史的血筋・親族の質・財産によりジェントリーの中でもかなりの格差があることや、職業を持つ中流階級をたとえ資産が多くても低く見がちということが分かりました。中流階級について、貴族の息子として生まれても長男でなければ財産も爵位も継ぐことができず、軍人か聖職者、弁護士など何らかの職業に就かなければならないというところから、やはり階級の差で身分が決められていたんだと思いました。その職業の中でも地位が高い・低いと複雑です。

最後に英国社交界の発表では、普段私たちが経験することのない舞踏会やダンスのことなどについて追究しました。まず舞踏会や晩餐会に参加するには、それなりの地位がなければいけないこと、ルールとして、ダンスは上手に踊らなければならない、男性は紹介のない女性へダンスを申し込むことができない、踊りながら会話する、余興の手伝いをするなどの決まりがありました。ゼミの発表で取り上げたルール以外にも様々な決まりがあります。小説内の登場人物の発言と照らし合わせて発表してくれたり、自分の言葉に直して説明してくれたので、すごく分かりやすかったです。この発表を聞いて、私たちは社交界について華やかなイメージを持っていましたがたくさんの決まりがあることを知って、考えが変わりました。

今回の発表で、今まで考えたこともなかった内容について追究することができて、視野が広がりました。次回は最後の発表です。何について発表するのか楽しみです。

===ここまで===

発表する要領が少しずつつかめてきたでしょうか。自分が解っていないことに気づくなど、ゼミ仲間の発表を通して気づくことが多いですね。