【第5期】2018年10月11日のゼミ日誌
今回の日誌当番は、前田くんです。
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今回のゼミでは、「日の名残り」の映画作品を鑑賞しました。
この映画は1993年に公開されたもので、アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソンが主演を務めました。
本編を観てみると、原作では出てこなかったシーンや、原作とは全く違う設定で描かれており、驚きました。その描写から、原作からは読み取れなかった当時の流行りや過ごし方などが見えてきて、より作品の世界観に入り込むことが出来ました。
「日の名残り」はスティーブンスの語りですすんでいきますが、しばしばスティーブンスは信頼できない語り手とされ、思い出すエピソードも前後して描かれているので、スティーブンスの心境の変化などが捉えにくいことがありますが、映画の中では原作の語りでは分からなかった実際のスティーブンスの様子などがみてとれました。
文学作品を映像化する場合はどうしても全てを映像にすることは出来ないので、一部を改変したり抜粋したりする事がよくありますが、これはこれでまた違った味が出るので、面白いなと感じました。
今回は終盤に差し掛かる前まで視聴しました。これからクライマックスに向けてどのように描かれているのか、楽しみです。
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とても評判になったアイヴォリー監督の映画でした。続きは18日に。みなさんの感想をお聞きしたいです。