【第6期】2018年6月6日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、名本さんです。

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今回は7章の終わりから9章の始めまで進めました。

あらすじは以下の通りです。

容態の悪いジェインを心配したエリザベスは、徒歩でネザーフィールドへ向かった。屋敷に着いた時には服は泥だらけ、髪も乱れていた。その姿を見たネザーフィールド屋敷の一同は驚きつつも屋敷に迎え入れ彼女をもてなした。ジェインの容体はあまり良くなく、しばらく看病が必要ということでエリザベスは彼女から離れることなく付き添い看病をした。その間、ビングリー姉妹は何度も部屋を訪れ表向きにはジェインを心配した。

その日のうちに帰るつもりだったエリザベスだが、エリザベスと別れることを不安がったジェインのためにしばらくネザーフィールドに滞在することになった。ディナーの際にはビングリー氏の心からジェインを心配する様子を嬉しく思う一方で、ビングリー姉妹のあからさまな態度にエリザベスはさらにこのふたりが嫌いになった。この中で心からジェインを心配しエリザベスに気を使ってくれるのはビングリー氏だけだった。

食事が終わると、エリザベスはすぐさまジェインのいる部屋へ戻った。それを待ち望んでいたかのようにビングリー姉妹たちは口を開きエリザベスの悪口を言い始めた。

ビングリー姉妹はエリザベスを、『高慢で無礼で教養もなく、センスもなく美しくもない。』と罵り今朝の乱れた姿を思い出し笑った。ダーシー氏はビングリー姉妹の悪口に同調するかと思いきや、『彼女の瞳は運動のおかげで輝きを増しいた』と言った。

その後もエリザベスの生まれや身分を悪くいうビングリー姉妹だったが、散々笑うと気持ちも落ち着きジェインを心配して部屋へ行った。ジェインが寝付いたのを見て安心したエリザベスは、礼儀上みんなのところへ戻った。エリザベスはそこで本を読むことにした。ネザーフィールド屋敷の人たちはダーシー氏の書庫の話や、ビングリー氏の屋敷の話、ダーシー氏の妹の話をしていたが、テーマが「教養のある女性」になった。ダーシー氏は教養のある女性とは音楽や美術に優れ言語も完璧で、加えて本を読み精神を身につけている女性のことだと述べた。これに対しエリザベスはそんな女性は今まで出会ったことがないと反論した。それを聞いたミスビングリーはそんなことは無いと抗議をし場の空気が険悪になった。その後エリザベスはジェインの様子をみに部屋へと戻った。その日の夜はそれぞれがジェインの容体を心配して過ごした。

今回はビングリー姉妹の高慢さと、ネザーフィールド屋敷の人々とベネット家の人々との身分の差をよく感じさせる場面だなと感じました。

巨島さんが述べていた通り

“there sisters, on hearing this, repeated three or four times how much they were grieved, how shocking it was to have a bad cold, and how excessively they disliked being ill themselves, and then thought no more of the matter; and thire indifference towards Jane, when not immediately before them, restored Elizabeth to the enjoyment of all her original dislike.

この部分からビングリー姉妹の性格の悪さ、傲慢さがよく滲み出ているように感じました。

またp48 L15で

“But it must very materially lessen their chance of marrying men of any consideration in the world”

とダーシー氏が述べていますが、姉妹の悪口に反論していたビングリー氏もさすがに何も言えず身分の差に同調している様子が伺えます。

この場面では、ダーシー氏とエリザベスが教養のある女性について討論していますが自分の意思をもって反論してくるエリザベスにさらに恋心を募らせたのではないかと思いました。

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女性の教養とは何か、その議論がメインでした。ただ、ダーシーの言う教養はハードルが高いような気も…。エリザベスのような頭の回転が速い女性に彼が出会えてよかったです。