【第6期】2018年6月13日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、濱崎さんです。

===ここから===

6月13日のゼミは、9章から10章を読みました。あらすじは以下の通りです。

 ジェインが重体でないことを知ったベネット夫人。しかしジェインを家に連れて帰ることなく、もうしばらくネザーフィールド屋敷に留まらせてもらうことにした。ベネット夫人はエリザベスの態度を注意するが、ベネット夫人自身もダーシーに失礼な態度をとり言いたい放題意見を言う。エリザベスは顔を真っ赤にして話題を変え、ダーシーを庇うような発言をする。ベネット夫人たちが帰りエリザベスがジェインの部屋へ戻ると、ビングリー姉妹はエリザベスのことでダーシーをからかうが、彼は全く相手にしなかった。
ディナーのあと、エリザベスは客間でみんなと一緒に過ごした。ミス・ビングリーは手紙を書くダーシーを何度も褒め、彼と比べてビングリーの手紙の書き方を非難する。ビングリーは頭の回転が速いから手紙を書くのが下手なのだと言ったのに対して、ダーシーは、それは頭の回転が速いということを間接的に自慢しているのだと指摘した。議論を終え、ダーシーはエリザベスをダンスに誘うが、断られる。これにミス・ビングリーは嫉妬してエリザベスをのけ者にしようとする。

私が印象に残った場面は、宇佐美さんもポイントで挙げていた
“You wanted me , I know, to say ‘Yes,’ that you might have the pleasure of despising my taste; but I always delight in overthrowing those kind of schemes, and cheating a person of their premeditated contempt. I have therefore made up mind to tell you, that I do not want to dance a reel at all – and now despite me if you date.”
という部分です。エリザベスの頑なな態度と意地悪な言い方から、ダーシーから「まあまあだね。あえて踊りたいほどの美人じゃない。」と言われたことをかなり引きずって傷ついていることが分かります。またプライドを傷つけられたくなかったのでこういう態度をとったのだと思います。たしかに、何とも思っていない人から言われるより、いいなと思っている人からだと余計に傷つくのでエリザベスはダーシーのことをいいなと思っていたのだろうと思いました。ダーシーはこのエリザベスの発言に怒らなかったので、ダーシーが少しかわいそうに感じました。こういう素直だったりする態度がエリザベスを困惑させるのだと思いました。

今回は、ダーシーのエリザベスへの気持ちはあるけど、やはり家柄、身分の関係で踏み出せないということが改めて分かりました。

===ここまで===

身分/階級についてのダーシーの考えも、エリザベスとの関係が進行するにつれて、微妙に変化しているように私は思います。その辺りも、注意深く吟味したいですね。